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魂がやばい

魂が やばくなるほど すばらしい

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佐々木コータ

 

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メジャーデビュー後1発目、ラブリーサマーちゃんはロックをしに来ていた

 

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ラブリーサマーちゃんのメジャーデビュー後はじめてのワンマンライブに行ってきたので感想を書きます。

 

まず、これまでのワンマンとは明らかに雰囲気が違っていた。

これまでのワンマンは、お客さんへの気遣いやサービスが入念に準備され、とにかく居心地の良い空間・イベントであることに終始していた印象があった。

ラブリーサマーちゃん「ハタチのラブサマ はじめての飲み会」 愛しい夏の終わりに - 魂がやばい

 

対して今回は、これまでの手作り感溢れるイベントとは違い、いかにもライブハウスらしい無骨な空間が、スシ詰めの満員だった。椅子など休めるスペースも特になく、決して居心地がいい空間とは呼べなかったように思う。

でも、そこを満たすお客さんのほとんどが、前面に堂々と鎮座するステージに意識を集中し、今か今かと開演を待ち、期待に浮き足立っていた。ライブ前独特の、あの異様な熱気が、十二分にホールを包んでいた。

何かがいつもと違う。その熱気が、また否応にも期待を高めた。

 

そしてその感覚が間違っていなかったことは、ライブ開演後、すぐに思い知らされることになる。

 

ギターの音が硬かった。

一音目の印象だ。直感した。ああ、ロックをしに来ている。今回ラブサマは、本気でバンドを、音楽をしに来ている。

代表曲「あなたは煙草 わたしはシャボン」から始まり、「PART-TIME ROBOT」「青い瞬きの途中で」と怒涛の勢いで続いていく。

個人的にはあまり好きな曲ではなかった「PART-TIME ROBOT」が、今回はいちばん痺れた。キメがバシッと決まるたびに、ウオーッ、となる。音源でもそのビジョンは見えていたものの「ああ、ライブで、この感じで、これがやりたかったんだな」と改めて痛感させられた。

 

バンドスタイルでのライブを観るのは今回で2回目だ。前回観た時は、バンド形式での初めてのライブということもあってか、まだ「サポート」然としていた部分もいくらか感じられた。しかし今回はバンドとしてのグルーヴがしっかりと出ており、サポートバンドの域は完全に脱していた。演奏が進むにつれバンド全体のテンションが上がっていくのがわかったし、「青い瞬きの途中で」終盤のギターソロで、ハシダさんが暴れ弾く姿に、拳を握るなどした。

 

続く「202」でも、それは顕著に表れていた。あの曲、ぼくコピーバンドした事あるんでよくわかるんですけど、普通にやると展開少ないし長いし、結構ダレるんですよね。

多分だけど、原曲よりBPM高め?だったかな。そんでもってワウを取り入れたツインギターとリズム隊のタイトなビートに、ラブサマのボーカルが乗っていく。

さらに言うと、この曲ではバンドの演奏だけじゃなく、ラブサマ自身の成長を、ぼくは明確に感じた。インフルエンザ明けということもあってか、本人もライブ後に言っていたように、全編通して声が出切っていないような印象は、確かにあった。しかしこの曲で4曲目、徐々に緊張がほぐれてきたのか、このあたりから歌の硬さが取れ、その表現力が露わとなってきた。

ラブサマの歌は、その声の美しさと柔らかさ、ひとつひとつ音を置いていくような丁寧さが魅力だったと思う。その代わり、激しい感情を表現するような、ある種の「エモさ」みたいな部分については、少し物足りない印象が、個人的にはあった。

しかし今回、この曲のちょっぴり大人の切なさみたいなものを、ラブサマの歌はしっかり表現していた。その後の曲も勿論、これまでのライブと比べて余裕を感じた。新曲の「仲直り」は、感動して思わず目を閉じて、聴き入ってしまった。

 

ぼくがこれまでラブサマの音楽や活動を語る時、「拙さ」や「手作り感」について触れてきた。

みんな昔は持っていた 音楽愛、手作りの輝き ラブリーサマーちゃん - BASEMENT-TIMES

 

音楽は上手さが全てではない。上手さはあくまで表現を伝えるツールであり、目的はあくまでその先にある感動だ。時には、拙さだって武器になる。

正直に言って、ラブサマは決して歌や演奏が上手い方ではないと思う。ただ前述の通り、その丁寧さから、彼女の音楽に対する真摯さや愛が熱を帯び、ジンワリと伝わってくるところが強い魅力だった。そしてたまに見える拙いところさえもまた、その魅力を後押しする武器となっていたと思う。

しかし、当たり前だけど彼女も成長していく。新しい音源を出すたび、ひとつライブを終えるたび、楽曲のクオリティも演奏力も上がっていく。これは完全に個人的な想像だけど、彼女のひたむきに努力する姿を見ていると、頑張ろうと思うんじゃないかなと思う。音楽が好きな人だったら、応援したくなると思う。そのことが、前述したサポートバンドの完成度の向上にも、ちょっとは影響しているのではないかな〜と思った。 

 

そして今回のライブで、絶対に触れておかなければならないのは「天国はまだ遠い」だろう。

この曲は歌うパートが比較的少ない。ラブサマの持ち味である美しい歌声、キャッチーなメロディセンスをあえて活かさずに、轟音のギターサウンドが重なっていくポスト・ロックサウンドだ。音源では綺麗めな印象で物足りなく感じたが、ライブではその音圧は十二分。ポップソングメイカーとしてのラブサマちゃんをかなぐり捨て、音圧のみで客を殺しにかかっていた。

この曲が、ラブサマの変化を今回、最も決定的に象徴していた。

 

世の最先端のボーイズ&ガールズも、ラブリーサマーちゃんの音楽を、まだまだ「ラブサマちゃん可愛い〜♡」みたいな扱いをしているように思う。でも実際は、本人も明言しているように、くるりGRAPEVINEに影響を受けた、バックボーンのしっかりとした音楽をやっている。

今回のライブが終わった後、うわ〜バンドやりたいな〜って思った。そう思わせるバンドって、きっと良いバンドだし、そういうのがきっとロックってやつだ。

どんどん進化していくラブリーサマーちゃん。その成長していく姿・過程を見ていられることで、お客さんに夢を見せられる人も、圧倒的なカリスマとは違う、またひとつのロックスターなんだなと思った。

彼女に「宅録」「インターネット発」という肩書きは、多分もう要らない。

ポップなアイコン「ラブリーサマーちゃん」を脱却した、ミュージシャン・今泉愛夏としての飛躍、その第一歩を思わせる素晴らしいライブだった。

 

 

絵描き・竹谷嘉人が無限にかっこいい

かっこいい絵、って、どんな絵でしょうか。

「かっこいい絵」・・・かっこいいにも色々あれど、想像してください・・・。そう、それです、その線です、そういう感じの絵です。

 

あなたの想像したそれ、超絵描き・竹谷嘉人さんが描いてます。

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ぼくも男の子なので、一度はこんなカッケー絵、描いてみてえ〜。

 

竹谷さんは(作品ではなく経歴で評価を左右するのはクリエイターにとって失礼かと思いますが、彼の凄さを伝える為だけに、一応書いておくと)日本で唯一の国公立芸術大学であり最高峰・東京藝術大学卒の絵描きさんです。

テレビ・出版物・スポーツ・ゲーム・音楽業界等々、幅広い分野で活躍されています。

最近だと瀬戸かほさんあたりがよくモデルをやられている、hazamaというアパレルブランドとコラボをするなどし、人気を博しています。

f:id:kosame333333333:20170304193545j:image竹谷さんがコラボしたhazamaの「見えないものを見ようとして見上げた夜空のワンピース」

 

個人的な印象ですが、絵だけでなく本人の性格もかっこいい

作品だけでなく、ライブペイントによるアートバトルイベント「L.A.B」でも二連覇優勝。最近は講師もなさってるみたいなのですが、生徒に課した課題を自分でもやっていくという「逃げない講師」をやってるらしいです。あとツイキャス等でも頻繁にライブ配信したりと、攻めの姿勢がハンパない。

これだけ上手くても「まだまだ上を目指すぜ」っていう、絵に対する熱意・ストイックさが、ツイッターなんか眺めてるだけでもビンビン伝わってきます。

 

そんな竹谷さんの個展に行ってきたので、感想を綴ろうと思います。

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竹谷さんはまず、めちゃめちゃ絵が上手いと思いました。・・・プロをつかまえて、何を当たり前のことを、って話ですよね。まあ、読んでください。

 

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この絵、今回いちばん好きなやつでした。買いました。

これを接写すると、こうなります。

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遠くで観ても、近くで観てもかっこいい。線一本一本が、流麗なのに熱を持っている。

 

ところで、皆さんは絵を描いたことがあるでしょうか。学校の授業などで、多少なり、誰しもが描いたことはあると思います。

ぼくは小学生の頃、マンガ家を目指していたので毎日描いてました。辞めました。理由はシンプルです。思うように絵が描けなかったからです。

頭の中ではいつも、圧倒的迫力を持った、それでいて緻密な、夢に溢れた、素晴らしい構成の一枚絵が浮かんでいたんです。でも描けないんです。頭の中にはあるのに、手がそれを紙の上に出力してくれないんです。

こんな経験、ある人いるんじゃないでしょうか。

 

話を戻します。

竹谷さんの絵は、線の一本一本が凄まじい。それはもう細いとか、太いとか、そういうレベルの話じゃなく、速いとか遅いとか、熱いとか冷たいとか、眩しいとか暗いとか、通常なら「線」に対して抱くはずのない感覚を伝えてくれます

ここで先ほどぼくが言っていた「絵の上手さ」というのは、自分の内にあるものを、どれだけペン先を通して紙上にアウトプット出来るか、という話です。竹谷さんの線は、魂が出力され尽くされている

それは才能だとかそういう話でなく、もう圧倒的に描いてきて、だから圧倒的に上手いんでしょう。竹谷さんが絵に懸けてきたそういう熱と重みと人生が、たった一本の線に溢れている・・・ぼくはそう感じました。

 

そんな「線」で描かれた絵。そんな「線」一本一本の集合体である絵。何も帯びない筈がありません。絵全体がオーラを纏っています。

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なので竹谷さんの絵は、2度楽しめます。上の2枚の絵、全体を俯瞰しても充分かっこいいですが、部分を接写すると、こうです。

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かっこいい〜〜〜

これはもう、ツイッターに流れてきた絵や写真をチラ見するだけじゃ、味わい切れる筈の無い密度・熱量です。

 

絵は、いまの時代、不利な芸術だと常々おもいます。

インターネットがあるから、ツイッターyoutubeで何でもチラ見が出来ます。例えば音楽なんかは、重さがないので、高音質で試聴も出来ます。音楽はメロやサビ、間奏など、構成があるので、「盛り上がりどころ」であるサビだけでも、その作品の良さが、それなりには伝わります。

でも絵は、どうしても、圧倒的に「生」が良いんです。もちろん音楽だって、ライブじゃなきゃ感じられない良さがありますが、絵については、その比じゃないと思います。仮に超画質で絵の一部だけ切り取ったって、音楽からサビだけ切り取って流すのとは、明らかに違います。

 

竹谷さんの絵も例外でなく、やっぱり写真とかより、生で観る物が圧倒的に凄まじいし、かっこいいです。

この個展はもう終わっちゃいましたが、今年は展示の年にしたいみたいなことを仰っていたので、興味が少しでも湧いた方は、ぜひ足を運び、ご覧になってはいかがでしょうか。

長々と書きましたが、とにかくカッケーので。

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「可愛い犬の人」なだけではない、キュートさに隠された寺岡さんの透明と静謐

ハッピーでキュートな犬の絵で有名な寺岡さんの個展に行ってきました!

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さて最高の犬の人こと寺岡さんですが、今回の個展、何かと注目されがちな「犬」以外の部分にこそ、寺岡さんの才能の真価が垣間見られると感じました。犬のみに注目している輩など、しょせんアマチュアです。

と、冗談はさておき、それってどういうことなのか、寺岡さんの魅力の秘密って何なのか、今回の個展でぼくが勝手に思った旨を、つらつらと綴らせていただきたいと思います!

 

個展は池袋駅から住宅街を縫うように進むこと10分弱、小さな本屋さんの中で開催されています。

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展示を覗くと、もちろん犬、犬、犬。

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f:id:kosame333333333:20170122114933j:image犬、犬

f:id:kosame333333333:20170122114950j:image犬、犬、犬

 

ハッピーですね。

 

スペースに足を踏み入れると、優しそうな女性の方が、お客さんと談笑していらっしゃいました。

そうです、寺岡さんです。

寺岡さんは個展期間中はずっと在廊していらっしゃるようなので、いつでもご本人様にお会いできます。絵の雰囲気そのままの方なので、すぐわかると思います。

個展期間中ずっと在廊しているというのは、数時間おなじ場所で待機しているという訳ですから、実際けっこう大変なことだと思います。

でもそんな苦労はおくびにも出さず、来場されている方々へ丁寧にご挨拶なさっていました。

 

twitter.com

優しいですね。ハッピーです。

 

もちろん犬だけじゃありません。

人の絵もあります。見てください。

 

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最高か??????

 

寺岡さんのわんちゃんってば、表情豊かな絵というよりは、むしろそこが抑えめなとこが素敵な絵だと思います。発色や線のタッチ、デザインの完成度によって、「語らず」とも寺岡さんらしさを遺憾なく発揮していて、だからこそ最高のアイコンとして機能していると思うんです。

でも人の絵は人の絵で、寺岡さんの描く色々なシチュエーションの色々な表情が楽しめて、すごく良いなって思いました。

 

犬でも人でもない絵もあります。

風景画です。

f:id:kosame333333333:20170122133029j:image街並み

溢れ出るハッピー!!!!!!

街を描いても、その人らしさみたいなのって溢れるんですね。今回の個展の感想をチラチラ追ってると、絵について「てらおかさんそのものでした」みたいなものをよく見かけるんですけど、本当にその通りだと思います。

風景なのに表情がある…。絵の中では個人的にはいちばんこの風景画が好きでした。

 

 

しかし今回の個展、ぼくがいちばん注目したのは、絵ではありません!

 

写真です。

 

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写真を写真に撮るとぜんぜん良さが出なくて最悪ですね。絶対に実物を観に行ってください。

絵だとキュートなイメージが強い寺岡さんですが、写真はどことなく凛とした、透明感と静謐さがあります。

それなのにどこか、絵と同じ人が撮ったのだろうなあという感じなのです。不思議です。

 

ここにぼくは、寺岡さんの作品の魅力の秘密が隠されていると思っています。

ファイルされたそれをパラパラめくっていくと、どこか現実離れしたような印象とは裏腹に、日常の中にありふれた風景ばかりなことに気付きました。

 

f:id:kosame333333333:20170124211357j:image森の奥へ続くホース

f:id:kosame333333333:20170124211406j:image花畑の中の御老人

 

寺岡さんは、目がとっても良いんだと思いました。

ありふれた風景の中からドキッとするものを見つけ出す「目の付け所」と、それをきちんとインプットできる「目の良さ」。物の魅力をきっちりと体内に取り込んでいるからこそ、アウトプットする時にもちゃんと対象そのものの魅力が薄れずに、絵や写真に飛び出している。そんな風に感じました。

もちろんそれだけではありません。アウトプットには、外へ出て行くものに相応しいだけの出口が必要です。出口というのは、手です。さらに言い換えれば、技術や技量みたいなものです。

キュートでポップな寺岡さんのイラストですが、それをあの強度でアウトプットするには、決して可愛らしい程度の制作量や練習量では足りないんじゃないのかなって、個人的には思います。

あの可愛さの裏には、静かな深淵があるのでは。そしてその部分が、寺岡さんの写真の持つ透明感や、凛とした静謐さに表れているのではないかなって、そう思いました。

 

可愛いだけじゃない、優しさと深さを併せ持ったイラストレーター・てらおかなつみさんの個展は1月29日まで開催中です。

なんか深そうな感じで締めてしまいましたが、シンプルに、寺岡さんの絵は最高です!なので、可愛い〜最高〜ハッピ〜〜〜的なノリで、気になっている方は、ぜひ足を運んでみてはどうでしょう!

 

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梯子を駆け上るとそこはとても美しいうつつ

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ゆっきゅん1st写真集発売記念写真展「夢じゃない」に行ってきた
 
ゆっきゅんはアイドル?タレントさん?モデルさん?浮世の言葉ではなんて名前をつけたらいいかわからないけど、ただのポップで美しい男の子です
そんな彼がハタチの今を切り取るために写真集を出しました
 
ゆっきゅんは男の子だけど、男の子だけど、ゴスロリを着たりウエディングドレスを着たりします、それがどうした
ゆっきゅんはそれを、女装、とは言いません
ただ美しいものを美しいと感じて、好んでいるだけです
そんな彼の、感性に奔放で精一杯な生き方はまさに夢のようで、
ハタチになった彼の今を覗いてみたい、彼の生き方に惹かれて、個展に足を運びました
 
梯子のような階段を死ぬ気で上ると、そこはこじんまりとした屋根裏部屋で、一言でいうなら、オンボロといった体相、
でも所狭しと飾られたゆっきゅんの最新型の写真と、ゆったりと流れているゆっきゅんの好きな音楽が不思議とマッチしていて、穏やかな空間となっていた
部屋のはしっこには、撮影中のオフショットを切り取った動画が映されていて、これは何の編集もしていないそのままのものだったらしいのだけれど、そのツギハギさがまた部屋の様相と相まって、情緒を醸し出していた
そんなところからもゆっきゅんのセンスを感じる
 
そして写真展ですが、これはもう非常に良かったです
大中小、様々な大きさの写真と
撮影に使用されたとおぼしきウエディングドレスが飾られていたのですが
「ゆっきゅんの手、意外に血管が浮き出ているんだな」とか「ウエディングドレスのはしっこ、少しほつれている」とか、写真集じゃわからない、インターネットじゃわからない、生じゃなきゃわからないような人の生がふんだんに詰まっていて、まさに今を切り取ったような写真ばかり
それもゆっきゅんのようなまっすぐな生き方をしている人の隙間なんて、煌めきが凄まじくて、その眩しさに目がくらむような、でもずっと見ていられるような、そんな魅力に溢れていました
またゆっきゅん自身、個展の期間中はずっと在廊していたようで、写真もいいけどやっぱり本人がいちばん、というような彼のやり方をみっちり体現しているようでした
ちなみにゆっきゅんはツイッターとかだと孤高さ漂っているけど、生で会う本人はとっても気さくです
 
ハタチの頃の自分を思い返すと、切り取っておきたいと思えるほど自分のことを好きではなくて
それを切り取っておきたいとにべもなく言い切れる彼の眩しさにウッ、となることもあるけれど、
男の子がゴスロリを着たりウエディングドレスを着たりなんて、理解してくれる人も最初はあまり居なかったろうし、今の世の中じゃ心ない言葉をぶつけられることもあるだろうし、
でもそんな苦境にも耐えて、耐えてというか、耐えてるような様子も見せずに強く生き切っているゆっきゅんの生き方は
「夢だと笑うひとに、このうつつは見えまい」
という少年アヤさんが寄せたコメントがとってもピッタリで、自分も強く生きていく勇気をもらえます
 
今回の個展はもう終了してしまいましたが、ゆっきゅんは今のゆっきゅんを更新しながら活動を続けていくと思われるので、少しでも気になった方はいちど気軽に会いに行ってみるとよいと思います
あと写真集も通販するみたいです
 
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生半可な気持ちで「ロックンロール」って言ってみ、それがお前にとってロックの価値だから

 
ロックってなんだろう
 
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さいあくななちゃん個展日本ツアー『ロックンロールスター』

 
これまで絵の展示なんかに行ってつまんなかったと感じた人は
さいあくななちゃんの個展に行くといい
さいあくななちゃんの個展は、人生の個展だ
 
ななちゃんにとって、描くことは日常らしい
さいあくななちゃんは昨年にバイトを辞めてから絵の仕事しかしていないみたい
だからさいあくななちゃんの日常ってつまり、さいあくななちゃんの絵の全てで、つまりさいあくななちゃんの人生だ
だからななちゃんの絵が放つ輝きは、強くて眩しい
 
そんな彼女の絵が、人生が、古いとか、新しいとか関係なく、部屋中を覆っている
 
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ななちゃんの描く絵
モチーフはいつも一人の女の子だけれど、
その筆致も内容も様々だし、描かれている媒体も普通の紙から卒業証書、写真からチラシまで様々だ
 
全てを懸けて描き続けてきた絵、に包まれた空間全部が、圧倒的物量で一気に迫ってくる
何度も言う
さいあくななちゃんの個展は絵の個展じゃない
さいあくななちゃんの人生の個展だ
 
部屋に足を踏み入れた瞬間、
うれしいって思った
芸術に触れた時に、こんなに中身を誰かに見せてもらったの、初めてだった
一個の人間の喜びとか悲しみとか痛みとかを覗かせてもらって、そこに人間の熱量みたいなものを感じて、そうだ、明日も生きていこうって思う
芸術ってそういうものだったとおもった
 
 
ロックってなんだろうと思う
 
夏、実家に帰った。
こんな私のこと見たくなかったのだろうか
誰も、もう私のやっていることを聞かなくなった。
前まで、学生だったから色々許されていたが
この道を大人になっても選びきった瞬間一人ぼっちだ。
初めて帰らなきゃよかったと思った。
これはさいあくななちゃんの画集に添えられていた文の抜粋だ
 
音楽はテレビから流れてくるしデパートで流れてるし、生活の中で耳にする場面が結構用意されてる、老若男女がつい口ずさめちゃうような身近なものだ
 
対して絵は、それも人の意思がこもった絵なんか、日常的に触れる機会なんか全然ない
だから音楽で有名になろうとするより絵で有名になろうとする方が今の時代、めちゃめちゃ難しいとおもう
 
同学年がみんな就職していったりして、周りからは冷たい目で見られたりしたって、
さいあくななちゃんはそれを諦めずに今日も絵を描いている
ただ自分の人生全部を込めるつもりで、毎日絵を描いている
さいあくななちゃんは絵だけで食っていくつもりだ
だって絵が好きだから
もう圧倒的にロックだと思う
 
「売れたいなら、流行りとか売れ線とか研究すべき」って声もあると思う
そしてぼくもそれはダサいことではないと思う
だって売れたいなら、それだって立派な売れるための努力だから
でもさいあくななちゃんの絵には、そういうものすらも全部全部捨てて、無心で全てを注ぎ込んできた
きっとそういうものにしか生まれ得ないのだろう、圧倒的な輝きと迫力がある
 
流行りとか売れ線とかから外れた、そういうものにしかない、一個の人間としての輝きだってあるのだ
 
 
絵はずっと残る
でも「さいあくななちゃんの個展」は、展示されてるもの全部でひとつだし
展示される絵も、空間構成も、その日その場でしか観られないものになってるから、全然永遠じゃないし、一瞬だ
まさに人の人生だ
 
「いつでもいいや」なんて思ってたら見逃してしまう
さいあくななちゃんの個展に興味が湧いたら、出来るだけ早く行った方がいい
そしてその時その瞬間の、さいあくななちゃんの人生に喰われる快感を味わったらいいとおもう
現在、ツアー中です
 
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速さは尊さ、尊さは煌めき

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10月25日まで開催中の「シブカル祭。」
その企画のひとつ「シブカル杯」の中で展示中の、画家・さいあくななちゃんの絵を見てきたので感想を綴る
 
僕はななちゃんが装飾したステージでライブをさせてもらったことが実はあって、絵もグッズでは見たことあったのだけれど
生で描かれた絵を観たのは初めてだった
 
ななちゃんの絵はとにかく"速い"
それは単なる筆の速さとかではなくて、
感情が移り変わっていく、一瞬一瞬で次の感情が積み重なっていくその前に、いま感じた感情をそのまま丸ごと絵にぶち込んでいく、そんな"速さ"を感じる
だから線の、塗りの、そのひとつひとつが発する輝きみたいなものが濃くて、しかもそれが大量に重なっていたものだから
ななちゃんの感情が、生活が、垣間見えるような、その人生の一部分を、美しい形で見せられたような感じがして圧倒された
ななちゃんの絵は、ななちゃんの絵っていうか、全ての絵に言えるかもしれないけれど、ななちゃんの絵は特に、
その性質上、生じゃないとその輝きや迫力が伝わらないものだと思うので、気になる方はぜひ生で観てほしいな
 
そんなさいあくななちゃんですが、2月から個展をひらきます
ブースの一区画でこの圧巻さなのに、ななちゃんの個展は部屋が丸ごとななちゃんの絵に包まれるみたいな感じらしいので、絶対やばいと思う
 
ななちゃんの絵は、めちゃめちゃ上手いようなものでもなくて、スタイリッシュでもなくて、どちらかというと素朴な絵だと僕は思うけど
その速さと、一瞬一瞬の感情の尊さと煌めきと覚悟が濃厚にぶち込まれていて、だからかわいいのにかっこいい、キラキラしていて、惹き込まれる
まさにななちゃんがよく言う「ロックンロール」みたいな絵だと思う
ななちゃんの絵は本当にそのまんまななちゃんの生き様を表しているようで、だからななちゃん本人もななちゃんの絵と同じように、沢山の人に好かれるのだろうと思う
 
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