魂がやばい

魂が やばくなるほど すばらしい

弾き語りCD『ユビビキ』全曲歌詞

おはようございますこんにちはこんばんは、2018年11月24日「古民家文化祭」というイベントにて販売した弾き語りCD『ユビビキ』9曲入り300円。(お得ですね、買ってください)

収録曲ほぼ全ての曲が初の音源化ということで、まあまあ頑張って作ったのですが、

作るのに一生懸命すぎて何の情報も告知も伝えられていなかったので、

事後にはなってしまいましたが

全曲歌詞と一言コメントを掲載しておきます。

 

 

1. すいか

いつのまにか 夕暮れの時間

優しさはなくなって しまうものなのかな


すいかが食べたくて 夏が来たのに気付く

すいかが食べたい あの夏を思い出す


静かな雨が来て 街を流していく

忘れたいようなことも 忘れちゃいたくない


泣いた 泣いた 涙の数だけ強くなれるって聞いたけど

何回 何回 泣いてもなんだか 毎日がたまらない


すいかが食べたくて 夏が来たのに気付いたから 深呼吸 夏の匂い

 

【コメント】

「古民家文化祭」にてCD販売のお誘いをいただいたので、主催のすいかちゃんの名前にあやかって「すいか」をテーマに作った曲を収録しました。一応新曲です。サビだけはなんかずっと前から浮かんでいたのですが、曲自体が完成したのは本当にイベントの直前で、この日のためにあったのかなとちょっと思いました。というかこのイベントがなかったら完成させてなかったかもしれないので、ありがたいことです。

 

 

2. さいあくなきせき

ケータイつけたら 眩しくて涙出た

嫌いになりそうで 君にちょっと会いたいな、いま


夢を見てばかりいる 生活に夢はない

愚かさを抱きしめて今日も お風呂の中でひとりお湯に沈むの


いつの日か 消えてしまうから

さいあくと呼ばれても あたしはいきるの


街の向こうの夕暮れが迫ってくるの

もう明日が来てしまう どこに逃げても明日が来てしまう

あ~あ あ~あ、、、


4時過ぎに目が覚めた

夢の中 手に入れた 君のこと 殺したの

ばかだな

あたしは今日も あたしだった


いつの日か ざまみろっていうから

さいあくと呼ばれても あたしはいきるの

 

【コメント】

2015年に上京してすぐに出会ったさいあくななちゃんというさいこうの画家がいて、仲良くしてもらっています。作品から溢れるエネルギーと生き様が凄まじい彼女のブログを読んでいた時に、その文面から溢れる彼女の生活や想いみたいなものが想像させられて、ワッと湧き上がるようにできた曲です。本当に「作った」というより「できあがった」というのが正しいくらい、遅筆な自分には信じられないくらいの速さで生まれました。ななちゃんと一緒にライブで歌ったこともあって、ちょっと特別な曲です。

 

 

3. いっしゅうまわってばか

美味しいごはんが食べたいな

明日もきっと良い日だな

君の横顔を撫でながら わたしは海を見ている


寄せる波音を聞きながら 夢の中に潜っていく

曖昧で曖昧で曖昧で曖昧なことを話そうか


君の心を覗きたいな

君の言葉にときめきたいから

ねえ ねえ 胸が痛いの


君のついた嘘は 汚い 消えないから 許されないよ

君のそばに居ようとして ねえ わたしは


泣いたり 笑ったり 君のことを罵ったり

会いたい気持ちに 名前をつけるのなら

ああ、ああ、


おいしい思いをしてたいな

明日もきっと憂鬱だな


夜の退屈にくすぐられながら

わたしは海を見ている


君とどこか消えたい 消えないものなんてある訳ないよ

君の好きな永遠なんて どこにもある訳がないと思うよ


泣いたり 笑ったり 君のことを罵ったり

会いたい気持ちに 名前をつけるのなら

ああ、ああ、


いつまででも 出会った頃の気持ちで いられますように


君がすき

 

【コメント】

とても好きな友人がいるんですが、その子の彼氏への愚痴を聞いている時にできた曲です。なので一人称が「わたし」なんですね。貴重な曲です。私の思う彼女のイメージは海だったので、こういう形になりました。彼女本人にもそのことは伝えていて、とても喜んでくれていました。よかったです。曲のタイトルも彼女がつけました。これもすぐに完成したので、誰かをモチーフにするとすぐにできあがる説。

 

 

4. 氷の街

僕らの街が死んでいく

君の涙も凍ってしまうから

なかったことになってしまうな


君の心臓を僕にくれ

冷えた身体を暖める体温なら 君の温度が一番いいな


冬が終わればどうせまた始まってくから


思い出も全部凍って

残り香も全部凍って

いちばん綺麗なところで全部全部止まって

このまま このまま


多分全身が焼けるように痛いのは

寒さだけのせいじゃない


冬が終わればどうせまた始まってくんだろう

この瞬間もなかったことになっていくから


思い出も全部凍って

残り香も全部凍って

いちばん綺麗なところで全部全部止まって

それさえ叶わないなら


思い出も全部殺して

残り香も全部殺して

思い出せないことすら思い出せないくらいに忘れていく


僕らの街の光たちを集めたら ひとつ冬が終わった

 

【コメント】

これはかなり長くやっている曲で、学生時代にやっていた「冬鵜」というバンドの曲です。札幌の街の冬をイメージに作りました。私の曲の中では、割と人気目の曲です。私は凛として時雨に憧れてロックバンドを始めたところがあるのですが、この曲にはまだ諸所にその影響が見られる気がします。すぐ「殺す」とか言っちゃうとことか特に。東京の冬と札幌の冬はぜんぜん浮かんでくる情景が違うので、東京の冬をテーマにした曲も作ってみたいですね。(実は作ったことあるけどあんまり良くなかったからボツにした)

 

 

5. 気が抜ける

魔法の言葉は持ってないから

秘密をポケットにしまいこんで

無駄な遠回りは怖くないから

真夏のルールは僕らには効かないから


あいつが好きなら それでいいから

僕にはもう答えなんてないから

今でも灯りは灯ってないから

それでもやっぱり好きだな 髪型


永遠に生きてはゆけないから

僕らはいつまでも黄昏た

いつまでもこうしてはいられない


溶け残る甘い味と 夏の弾け飛ぶ僕らは

泡みたいな記憶が美しいままで

さよならできていたら よかったのかな

 

爛れた僕らは白痴のまま

世界が終わってもそれでいいんだよ

今でもノートは白紙のまま

失くした言葉は夢の中さ


そうだろ

さかなが泳ぐように

僕らは僕らを生きてゆくんだ

それでも 愛だ なんだ ってまた同じ夏がくる


気持ちの整理がおぼつかない


夏の魔物が暴れる前に僕を殺してよ


緩くなったままの心の蛇口を閉められない

忘れない


サイダーの泡みたい

夏が終わる 僕らが過ぎる


ぬるくなって炭酸が抜けたサイダーみたいに

僕らはね 戻れないよ

帰れないよ


もう甘くて だらしない

 

【コメント】

この曲は「Naimachi Record」というレーベルの「お菓子」をテーマにしたコンピレーションアルバムに収録するために作った曲で、厳密に言うとお菓子ではないんですが「サイダー」をテーマにして作りました。無料で配信されているので、よかったらダウンロードしてみてください。原曲はストロークですが、今回は『ユビビキ』なので、指弾きの一発録りで収録しました(一発録り言うても何十回も録り直しましたが)。この曲はちょっと他と違う作り方をしていて、詞を書く際にほとんど推敲していないというか、内容の辻褄みたいなものを合わせようとせず、思いついたフレーズをだ〜っと並べていってそれでよし、みたいな感じで作りました。いちおう別で何らかの物語を想定した詞も考えていたのですが、結果的にこっちにした方がこの曲のフワッとした感じが出て、良かったかなと思います。

 

 

6. 東京

この街の空は狭いから

ここで手に入る 喜びや 悲しみは全部 僕だけのもの

生きづらいことなんか 言い訳にならないな

人に言えないことが 重なって腐ってく


儚さが揺れている 街並みは綺麗でも

この街のどこかでは 毎日 人が死にたいと思う


この街は優しくも酷くもない街だけど

僕たちが許せなかったこと 忘れたくないこと

人ごみに流されて消えちゃうな 消えちゃうな

いつの日か全て忘れるなら

最後に残るのは何の記憶


休日は外に出る習慣をつけてみた

人らしいことをして、人のように生きてみた


許せないことよりも 許されたいことの方が増えすぎて 殺されて

それでも生きていきたいと思うのが虚しい


この街は優しくも酷くもない 街だけど

僕たちが許せなかったこと 忘れたくないこと

人混みに流されて 消えちゃうな 消えちゃうな

いつの日か 全て忘れるなら 最後に残るのは 何がいい?

それはまだぼくにもわからないけど

 

【コメント】

人生で一度は作ってみたいタイトルの曲、東京です。上京して最初に作りました。J-POP!!感がぼくの曲の中で最も強い曲だと思います。「東京の空は狭いからここで手に入る喜びや悲しみは全部僕だけのもの」という詞は、まさに東京に来てすぐに思ったことです。空が狭いということはネガティブに捉えられそうな表現かも知れませんが、それはそれで身近に感じられてちょうどいいかもな、とも思ったんです。でもやっぱりそこには生きづらさみたいなものももちろんあって、そういったものにもあまり思い入れず、ただ感じたものを感じたまま書きたいなと思いました。「東京」という曲はやっぱりどのアーティストさんのものでも特別なので、もっと自分のレベルが上がってから作った方がよいか……とも思いましたが、上京した当時の気持ちを残した方がいいかと思い、作ってしまいました。長く住めばまた色々と街に対する感じ方も変わっていくかとは思うので、いずれまた東京をテーマにした曲が生まれるかもしれません。

 

 

7. 舟出

遠く 遠く 舟は

帰らない 帰らない 帰らないの


ずっと ずっと 見てた

すくえなかった 過ぎていった


言いたいことなんか何もないの 本当だよ

夢で逢えたら 何を話そうかな

意味のないことなんか 知りたくなかった

それでも 帰れなかった


終わらないものなんか 何もないの 本当だった

息ができない ほどの星が降る

ぼくらは ぼくらのままで生きてゆく

明日には 同じ朝の陽を待つの

 

【コメント】

別れの歌です。自分の中にある情景と気持ちを丁寧に描写していけたと思います。なんとなく自分の声に合う曲を模索していく中で、ちょうどいいところに落とし込めた気がしていて、まあまあ気に入っています。短い曲なので、あとは特に細かく語ることは無いです。無いというか、あんまり内情を語るとそれはそれで無粋になってしまうとも思いますし、なによりぼく自身が恥ずかしいので、あとは自由に何かを感じ取っていただければ幸いです。

 

 

8. 醜い夜

君が居ないと生きていけない

死ねなかったから僕は嘘つき


部屋中を満たす液体の夜

ひびの入った心に流れ込む


忘れたい 殺したい 

許したい 許せるかな

忘れたくないな

痛いの消えるな このまま

この醜い夜が終わらないように


月の光と埃の匂いと

変わらないものにひどく安心をした


朝陽が差す度 また闇が晴れていく

救われたくないな

悲しみ癒えるなこのまま

この醜い夜が終わらないように


日々の暮らし 昨日なに食べた?

息をするように 息をしてる


忘れたい 殺したい 

許したい 許せるかな

忘れたくないな

朝日が差す度 また闇が晴れていく

救われたくないな


忘れる 殺せない

いつかは消えちゃうから

せめて今だけは

痛いの消えるな 今はまだこの醜い夜が終わらないように

 

【コメント】

暗い曲ですね。この曲を作ったのは学生時代で、当時、暗くて激しめの「ヒカリエ」というバンドをやっていました。弾き語りでライブに出演する際もバンドの曲をアレンジして歌っていたのですが、この曲は初めて弾き語りで演奏することを意識して作りました。バンドの時とはやはりテンションが違うので、勢いや楽器構成や音色やリズムに関わらず、シンプルにそれ単体で聴ける良いメロディを模索し、それに耐えうる歌詞を試行錯誤をして作っていきました。まだまだ未熟ながら、当時の中では丁寧に作り込めたと思っています。この曲を作った時、それまでと比べて一段、自分の中でレベルが上がった気がしたので、それなりに思い入れの深い曲です。

 

 

9. ドリーミーサマー

屋上から見下ろす街の形は とてもグロテスクで

さっき指先に触れた体温だけ ただそれだけ 持って生きてくつもり


君のカーディガンの色が 夕暮れに溶けたとこ

永遠じゃなくったって 今世くらいは忘れないよ


夏が終わる

息をするだけで 君と同じものは見えなくても

それでも それでも 帰りたくないよ


夢が終わる 泡のような日々

この瞬間だけでいいのにな

何を願う


朝の死神が僕の心をひどく不細工にする


さいきん眠れない夜はあの日のこと思い出してる

そうやって生きてくつもり


君の優しさの色が夕暮れに似てたこと

永遠じゃなくったって 大事なんだ それだけなんだ


夏が終わる

息をすることも 簡単にはいかないみたいだ

それでも それでも 帰りたくないよ

夢のような ひどく美しい

沈む夕陽に掴まれた 心臓が痛い


とても痛い

 

【コメント】

ぼくは夏の終わりに特別な思い入れがあるようで、この曲含めて夏が終わる曲が既に3曲あります。そして多分、まだまだ増えていく予感がしています……。バンドが解散して、上京して、ソロで活動していくことが増えていくだろうということで、シンプルに良い曲を作りたいと思っていて出来た曲です。良い曲だと思います。「永遠じゃなくったって 今世くらいは忘れないよ」という詞は、この曲を作った当時の自分が持っていたテーマというか、人は生きていく上で色々と忘れていっちゃうじゃないですか。じゃあ大切とか永遠って何かって話で、とりあえずいまの自分が死ぬまで覚えていたら、それは大切とか永遠とか言ってもいいんじゃないかと思って、こういう詞を書きました。来世で覚えてなくたって、100年覚えてたらそう言ってもいいでしょ、っていう。そしてぼくはこれを100年くらいは覚えてると思うよ、っていう。ここで描かれている情景は自分の中の原風景というか、見たことあるような、もしかしたら想像のような、夕暮れと夏の終わりを想って描きました。そんなに沢山の曲を作ってきた訳ではないですが、とりあえずこの曲が残せたのはよかったと思いました。

 

お腹いっぱいにならなきゃずっと美味しいもの食べ続けられるのにって思ってたけど、マンガはお腹いっぱいにならないからずっと美味しかったよありがとうハチワンダイバー

ハチワンダイバー全35巻。「このマンガがすごい!2008」オトコ編1位、かつて溝端淳平仲里依紗主演でドラマ化もされた人気作品。なんかジャンプBOOKストアで5巻まで無料だったので試しに読んでみたら、最高だったので一気に全巻読破してしまった。あまりにも最高だったので、完結してから3年、今更のサラサラながら感想を書き殴りたいと思う。ネタバレには多分ならない、この沸騰した魂が赴くまま、想いの丈をぶち込んだ乱文になる予定なので、未読の人も安心して読んでください。

 

まず思ったこと。面白い漫画家ってホントに凄え。

ハチワンダイバーは将棋のマンガです。でも将棋とか関係ねえんだな、もう。武器が剣だろうが拳だろうが魔法だろうが、サッカーだろうがテニスだろうが将棋の駒だろうが裁判だろうが、面白い漫画家の手にかかれば全部立派なバトル漫画になる。素材は関係ない。信念と魂を持ったキャラクターが2人いて、そいつらが何かを賭してぶつかり合えばもうバトル漫画。人間対人間。ドラマ。圧倒的人間ドラマ。将棋とか全然わかんねえけど、演出と雰囲気と勢いだけでずっと叫びながら読んじゃったよ。 「最高〜〜〜」って言葉にできなくて「さ〜〜〜ひゃひゃ〜〜〜い」って叫んでた。ていうか登場人物も言ってた。「将棋がまったくわからなくても何か伝わるでしょう」って言ってた。伝わったよ〜〜〜。確かに伝わったよ〜〜〜。が無限にやってくる。怒涛の勢いでやってくる。1巻から35巻までずっとやってくる。どんどん味も濃くなる。無限ステーキ地獄。無限カロリー地獄。最高。マンガはごはんと違ってお腹いっぱいにならないから、最高。

 

「予想は裏切っても期待は裏切らないのが面白い作品」っていうのを、前にどこかで見かけたんだけど、これはマジでそう思う。ぼくはハンターハンターが大好きなんだけどアレってつまりそういうことなんだよな。どんなに緻密な頭脳線が繰り広げられても、ベタなとこはベタ。キルアにはずっと一瞬で敵をバラバラにして欲しいし、ピンチには秘められしゴンさんが目覚めて欲しいよな。話が逸れた。ハチワンダイバーは一貫してボーイミーツガール。あとラブ。覚悟と勢いで突然強くなってもいいんだよ。愛で進化してもいいんだよ。問題はそこじゃない、読んだぼくらが何を感じ取ったかなんだ。

あとネットで評価とか軽く見てみたんだけど「展開がまとまってない」「格闘シーン要らない」「主人公急に強くなりすぎ」などなど、設定・展開の破天荒さへの指摘が目立つ。うんうん。わかる。でもそれ、どうでもよくない???ていうかこれで逆に設定がミチミチだったら勢い死なないかい??????「登場人物の行動がたまに意味不明」みたいなのもさ、違くない???ああいうキャラだからああ動いちゃったんでしょ。どう考えても設定よりキャラが先立つマンガでしょ、これ。少なくともぼくは別に違和感なかったよ。そんなん言い出したら全員ずっと狂ってるし。あと個人的には「作者の画力と構想力じゃ頭脳戦は無理」「将棋をモチーフにした意味」「結末が予想通り」みたいなやつ。頭脳戦??????これ本格将棋マンガだと思って読んでたんですか??????「将棋をモチーフにした意味ない」については普通に違うと思うし。「プロになるのスッゲーーーむずい」ってハードル上げるだけで味付けとして役立ってたし、物語の破天荒さを表現するのにも一役買ってたと思うよ。だってある意味「たかが将棋」に、みんな命を賭けるんだもん、そこが狂気じゃん。「命のやり取りはいかがなものか」ってオイオイ。ていうかそもそも作品の目的が違う。このマンガで表現されるべき・崇拝されるべき象徴はそこじゃないだろ。だってこのマンガ、ラブロマンスじゃん。最初から最後までずっと愛だったじゃん。いいじゃん、突然強くなっても。愛なんだから。いいじゃん狂ってても。愛なんだから。何度も言うけど、これバトルマンガだし。ラブロマンスだし。これが嘘喰いとかだったらそういう矛盾を突いてもいいと思うよ。緻密な頭脳線のほころびをみんなで考察して盛り上がるのも、また一興。でもお前はワンピースを読んで「キャラが刀で斬られても死なないのはおかしいです」とか言うのか???名探偵コナンを読んで大真面目に「登場人物がいつまでも進級しないのはおかしい…!」とかやり続けるのか???その謎はおれも気になる。ぜひ解き明かして欲しい。

まあ確かに極度の矛盾は、気になって作品に没入出来なくなってしまうこともあるけれど。少なくともこのマンガについては問題ないレベルだと思うし、そもそも使うアンテナが違う気がする。あとはもう演出の勝利。細かい理屈なんてどうでもよくなるくらい、胸が熱くなる。見開き。見せ場。大ゴマ。文字のデカさ。見開きで1ページ丸々セリフ吹き出して。勢い。圧倒的勢い。いいじゃんもう。ハチワンダイバー読んでると、なんかわかんないけど自分まで凄くなった気がする。勘違いでもいいじゃん。頑張ろ。読み終わった時、なんかわかんないけど「俺もマンガ描いてみようかな・・・」って思いました。なんでだよ。マンガ読んでそんな気持ちになったの初めてでした。なんか何でも出来る気がしたんすよ。

 

ここまで、ストーリーについてほぼ全く触れていないですが、どうだったでしょうか。

今、なんか偶然 将棋界が注目されてますし(藤井四段の29連勝とか)、将棋まったくわかんなくても読めるので、もしこんな文章でも気になった方がいたら、ぜひご一読してみてはいかがでしょうか。

 

個人的には "将棋"と書いて「ミッシェル・ガン・エレファント」って読ませるシーンが最高にロックでした。

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メジャーデビュー後1発目、ラブリーサマーちゃんはロックをしに来ていた

 

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ラブリーサマーちゃんのメジャーデビュー後はじめてのワンマンライブに行ってきたので感想を書きます。

 

まず、これまでのワンマンとは明らかに雰囲気が違っていた。

これまでのワンマンは、お客さんへの気遣いやサービスが入念に準備され、とにかく居心地の良い空間・イベントであることに終始していた印象があった。

ラブリーサマーちゃん「ハタチのラブサマ はじめての飲み会」 愛しい夏の終わりに - 魂がやばい

 

対して今回は、これまでの手作り感溢れるイベントとは違い、いかにもライブハウスらしい無骨な空間が、スシ詰めの満員だった。椅子など休めるスペースも特になく、決して居心地がいい空間とは呼べなかったように思う。

でも、そこを満たすお客さんのほとんどが、前面に堂々と鎮座するステージに意識を集中し、今か今かと開演を待ち、期待に浮き足立っていた。ライブ前独特の、あの異様な熱気が、十二分にホールを包んでいた。

何かがいつもと違う。その熱気が、また否応にも期待を高めた。

 

そしてその感覚が間違っていなかったことは、ライブ開演後、すぐに思い知らされることになる。

 

ギターの音が硬かった。

一音目の印象だ。直感した。ああ、ロックをしに来ている。今回ラブサマは、本気でバンドを、音楽をしに来ている。

代表曲「あなたは煙草 わたしはシャボン」から始まり、「PART-TIME ROBOT」「青い瞬きの途中で」と怒涛の勢いで続いていく。

個人的にはあまり好きな曲ではなかった「PART-TIME ROBOT」が、今回はいちばん痺れた。キメがバシッと決まるたびに、ウオーッ、となる。音源でもそのビジョンは見えていたものの「ああ、ライブで、この感じで、これがやりたかったんだな」と改めて痛感させられた。

 

バンドスタイルでのライブを観るのは今回で2回目だ。前回観た時は、バンド形式での初めてのライブということもあってか、まだ「サポート」然としていた部分もいくらか感じられた。しかし今回はバンドとしてのグルーヴがしっかりと出ており、サポートバンドの域は完全に脱していた。演奏が進むにつれバンド全体のテンションが上がっていくのがわかったし、「青い瞬きの途中で」終盤のギターソロで、ハシダさんが暴れ弾く姿に、拳を握るなどした。

 

続く「202」でも、それは顕著に表れていた。あの曲、ぼくコピーバンドした事あるんでよくわかるんですけど、普通にやると展開少ないし長いし、結構ダレるんですよね。

多分だけど、原曲よりBPM高め?だったかな。そんでもってワウを取り入れたツインギターとリズム隊のタイトなビートに、ラブサマのボーカルが乗っていく。

さらに言うと、この曲ではバンドの演奏だけじゃなく、ラブサマ自身の成長を、ぼくは明確に感じた。インフルエンザ明けということもあってか、本人もライブ後に言っていたように、全編通して声が出切っていないような印象は、確かにあった。しかしこの曲で4曲目、徐々に緊張がほぐれてきたのか、このあたりから歌の硬さが取れ、その表現力が露わとなってきた。

ラブサマの歌は、その声の美しさと柔らかさ、ひとつひとつ音を置いていくような丁寧さが魅力だったと思う。その代わり、激しい感情を表現するような、ある種の「エモさ」みたいな部分については、少し物足りない印象が、個人的にはあった。

しかし今回、この曲のちょっぴり大人の切なさみたいなものを、ラブサマの歌はしっかり表現していた。その後の曲も勿論、これまでのライブと比べて余裕を感じた。新曲の「仲直り」は、感動して思わず目を閉じて、聴き入ってしまった。

 

ぼくがこれまでラブサマの音楽や活動を語る時、「拙さ」や「手作り感」について触れてきた。

みんな昔は持っていた 音楽愛、手作りの輝き ラブリーサマーちゃん - BASEMENT-TIMES

 

音楽は上手さが全てではない。上手さはあくまで表現を伝えるツールであり、目的はあくまでその先にある感動だ。時には、拙さだって武器になる。

正直に言って、ラブサマは決して歌や演奏が上手い方ではないと思う。ただ前述の通り、その丁寧さから、彼女の音楽に対する真摯さや愛が熱を帯び、ジンワリと伝わってくるところが強い魅力だった。そしてたまに見える拙いところさえもまた、その魅力を後押しする武器となっていたと思う。

しかし、当たり前だけど彼女も成長していく。新しい音源を出すたび、ひとつライブを終えるたび、楽曲のクオリティも演奏力も上がっていく。これは完全に個人的な想像だけど、彼女のひたむきに努力する姿を見ていると、頑張ろうと思うんじゃないかなと思う。音楽が好きな人だったら、応援したくなると思う。そのことが、前述したサポートバンドの完成度の向上にも、ちょっとは影響しているのではないかな〜と思った。 

 

そして今回のライブで、絶対に触れておかなければならないのは「天国はまだ遠い」だろう。

この曲は歌うパートが比較的少ない。ラブサマの持ち味である美しい歌声、キャッチーなメロディセンスをあえて活かさずに、轟音のギターサウンドが重なっていくポスト・ロックサウンドだ。音源では綺麗めな印象で物足りなく感じたが、ライブではその音圧は十二分。ポップソングメイカーとしてのラブサマちゃんをかなぐり捨て、音圧のみで客を殺しにかかっていた。

この曲が、ラブサマの変化を今回、最も決定的に象徴していた。

 

世の最先端のボーイズ&ガールズも、ラブリーサマーちゃんの音楽を、まだまだ「ラブサマちゃん可愛い〜♡」みたいな扱いをしているように思う。でも実際は、本人も明言しているように、くるりGRAPEVINEに影響を受けた、バックボーンのしっかりとした音楽をやっている。

今回のライブが終わった後、うわ〜バンドやりたいな〜って思った。そう思わせるバンドって、きっと良いバンドだし、そういうのがきっとロックってやつだ。

どんどん進化していくラブリーサマーちゃん。その成長していく姿・過程を見ていられることで、お客さんに夢を見せられる人も、圧倒的なカリスマとは違う、またひとつのロックスターなんだなと思った。

彼女に「宅録」「インターネット発」という肩書きは、多分もう要らない。

ポップなアイコン「ラブリーサマーちゃん」を脱却した、ミュージシャン・今泉愛夏としての飛躍、その第一歩を思わせる素晴らしいライブだった。

 

 

絵描き・竹谷嘉人が無限にかっこいい

かっこいい絵、って、どんな絵でしょうか。

「かっこいい絵」・・・かっこいいにも色々あれど、想像してください・・・。そう、それです、その線です、そういう感じの絵です。

 

あなたの想像したそれ、超絵描き・竹谷嘉人さんが描いてます。

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ぼくも男の子なので、一度はこんなカッケー絵、描いてみてえ〜。

 

竹谷さんは(作品ではなく経歴で評価を左右するのはクリエイターにとって失礼かと思いますが、彼の凄さを伝える為だけに、一応書いておくと)日本で唯一の国公立芸術大学であり最高峰・東京藝術大学卒の絵描きさんです。

テレビ・出版物・スポーツ・ゲーム・音楽業界等々、幅広い分野で活躍されています。

最近だと瀬戸かほさんあたりがよくモデルをやられている、hazamaというアパレルブランドとコラボをするなどし、人気を博しています。

f:id:kosame333333333:20170304193545j:image竹谷さんがコラボしたhazamaの「見えないものを見ようとして見上げた夜空のワンピース」

 

個人的な印象ですが、絵だけでなく本人の性格もかっこいい

作品だけでなく、ライブペイントによるアートバトルイベント「L.A.B」でも二連覇優勝。最近は講師もなさってるみたいなのですが、生徒に課した課題を自分でもやっていくという「逃げない講師」をやってるらしいです。あとツイキャス等でも頻繁にライブ配信したりと、攻めの姿勢がハンパない。

これだけ上手くても「まだまだ上を目指すぜ」っていう、絵に対する熱意・ストイックさが、ツイッターなんか眺めてるだけでもビンビン伝わってきます。

 

そんな竹谷さんの個展に行ってきたので、感想を綴ろうと思います。

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竹谷さんはまず、めちゃめちゃ絵が上手いと思いました。・・・プロをつかまえて、何を当たり前のことを、って話ですよね。まあ、読んでください。

 

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この絵、今回いちばん好きなやつでした。買いました。

これを接写すると、こうなります。

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遠くで観ても、近くで観てもかっこいい。線一本一本が、流麗なのに熱を持っている。

 

ところで、皆さんは絵を描いたことがあるでしょうか。学校の授業などで、多少なり、誰しもが描いたことはあると思います。

ぼくは小学生の頃、マンガ家を目指していたので毎日描いてました。辞めました。理由はシンプルです。思うように絵が描けなかったからです。

頭の中ではいつも、圧倒的迫力を持った、それでいて緻密な、夢に溢れた、素晴らしい構成の一枚絵が浮かんでいたんです。でも描けないんです。頭の中にはあるのに、手がそれを紙の上に出力してくれないんです。

こんな経験、ある人いるんじゃないでしょうか。

 

話を戻します。

竹谷さんの絵は、線の一本一本が凄まじい。それはもう細いとか、太いとか、そういうレベルの話じゃなく、速いとか遅いとか、熱いとか冷たいとか、眩しいとか暗いとか、通常なら「線」に対して抱くはずのない感覚を伝えてくれます

ここで先ほどぼくが言っていた「絵の上手さ」というのは、自分の内にあるものを、どれだけペン先を通して紙上にアウトプット出来るか、という話です。竹谷さんの線は、魂が出力され尽くされている

それは才能だとかそういう話でなく、もう圧倒的に描いてきて、だから圧倒的に上手いんでしょう。竹谷さんが絵に懸けてきたそういう熱と重みと人生が、たった一本の線に溢れている・・・ぼくはそう感じました。

 

そんな「線」で描かれた絵。そんな「線」一本一本の集合体である絵。何も帯びない筈がありません。絵全体がオーラを纏っています。

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なので竹谷さんの絵は、2度楽しめます。上の2枚の絵、全体を俯瞰しても充分かっこいいですが、部分を接写すると、こうです。

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かっこいい〜〜〜

これはもう、ツイッターに流れてきた絵や写真をチラ見するだけじゃ、味わい切れる筈の無い密度・熱量です。

 

絵は、いまの時代、不利な芸術だと常々おもいます。

インターネットがあるから、ツイッターyoutubeで何でもチラ見が出来ます。例えば音楽なんかは、重さがないので、高音質で試聴も出来ます。音楽はメロやサビ、間奏など、構成があるので、「盛り上がりどころ」であるサビだけでも、その作品の良さが、それなりには伝わります。

でも絵は、どうしても、圧倒的に「生」が良いんです。もちろん音楽だって、ライブじゃなきゃ感じられない良さがありますが、絵については、その比じゃないと思います。仮に超画質で絵の一部だけ切り取ったって、音楽からサビだけ切り取って流すのとは、明らかに違います。

 

竹谷さんの絵も例外でなく、やっぱり写真とかより、生で観る物が圧倒的に凄まじいし、かっこいいです。

この個展はもう終わっちゃいましたが、今年は展示の年にしたいみたいなことを仰っていたので、興味が少しでも湧いた方は、ぜひ足を運び、ご覧になってはいかがでしょうか。

長々と書きましたが、とにかくカッケーので。

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「可愛い犬の人」なだけではない、キュートさに隠された寺岡さんの透明と静謐

ハッピーでキュートな犬の絵で有名な寺岡さんの個展に行ってきました!

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さて最高の犬の人こと寺岡さんですが、今回の個展、何かと注目されがちな「犬」以外の部分にこそ、寺岡さんの才能の真価が垣間見られると感じました。犬のみに注目している輩など、しょせんアマチュアです。

と、冗談はさておき、それってどういうことなのか、寺岡さんの魅力の秘密って何なのか、今回の個展でぼくが勝手に思った旨を、つらつらと綴らせていただきたいと思います!

 

個展は池袋駅から住宅街を縫うように進むこと10分弱、小さな本屋さんの中で開催されています。

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展示を覗くと、もちろん犬、犬、犬。

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f:id:kosame333333333:20170122114933j:image犬、犬

f:id:kosame333333333:20170122114950j:image犬、犬、犬

 

ハッピーですね。

 

スペースに足を踏み入れると、優しそうな女性の方が、お客さんと談笑していらっしゃいました。

そうです、寺岡さんです。

寺岡さんは個展期間中はずっと在廊していらっしゃるようなので、いつでもご本人様にお会いできます。絵の雰囲気そのままの方なので、すぐわかると思います。

個展期間中ずっと在廊しているというのは、数時間おなじ場所で待機しているという訳ですから、実際けっこう大変なことだと思います。

でもそんな苦労はおくびにも出さず、来場されている方々へ丁寧にご挨拶なさっていました。

 

twitter.com

優しいですね。ハッピーです。

 

もちろん犬だけじゃありません。

人の絵もあります。見てください。

 

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最高か??????

 

寺岡さんのわんちゃんってば、表情豊かな絵というよりは、むしろそこが抑えめなとこが素敵な絵だと思います。発色や線のタッチ、デザインの完成度によって、「語らず」とも寺岡さんらしさを遺憾なく発揮していて、だからこそ最高のアイコンとして機能していると思うんです。

でも人の絵は人の絵で、寺岡さんの描く色々なシチュエーションの色々な表情が楽しめて、すごく良いなって思いました。

 

犬でも人でもない絵もあります。

風景画です。

f:id:kosame333333333:20170122133029j:image街並み

溢れ出るハッピー!!!!!!

街を描いても、その人らしさみたいなのって溢れるんですね。今回の個展の感想をチラチラ追ってると、絵について「てらおかさんそのものでした」みたいなものをよく見かけるんですけど、本当にその通りだと思います。

風景なのに表情がある…。絵の中では個人的にはいちばんこの風景画が好きでした。

 

 

しかし今回の個展、ぼくがいちばん注目したのは、絵ではありません!

 

写真です。

 

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写真を写真に撮るとぜんぜん良さが出なくて最悪ですね。絶対に実物を観に行ってください。

絵だとキュートなイメージが強い寺岡さんですが、写真はどことなく凛とした、透明感と静謐さがあります。

それなのにどこか、絵と同じ人が撮ったのだろうなあという感じなのです。不思議です。

 

ここにぼくは、寺岡さんの作品の魅力の秘密が隠されていると思っています。

ファイルされたそれをパラパラめくっていくと、どこか現実離れしたような印象とは裏腹に、日常の中にありふれた風景ばかりなことに気付きました。

 

f:id:kosame333333333:20170124211357j:image森の奥へ続くホース

f:id:kosame333333333:20170124211406j:image花畑の中の御老人

 

寺岡さんは、目がとっても良いんだと思いました。

ありふれた風景の中からドキッとするものを見つけ出す「目の付け所」と、それをきちんとインプットできる「目の良さ」。物の魅力をきっちりと体内に取り込んでいるからこそ、アウトプットする時にもちゃんと対象そのものの魅力が薄れずに、絵や写真に飛び出している。そんな風に感じました。

もちろんそれだけではありません。アウトプットには、外へ出て行くものに相応しいだけの出口が必要です。出口というのは、手です。さらに言い換えれば、技術や技量みたいなものです。

キュートでポップな寺岡さんのイラストですが、それをあの強度でアウトプットするには、決して可愛らしい程度の制作量や練習量では足りないんじゃないのかなって、個人的には思います。

あの可愛さの裏には、静かな深淵があるのでは。そしてその部分が、寺岡さんの写真の持つ透明感や、凛とした静謐さに表れているのではないかなって、そう思いました。

 

可愛いだけじゃない、優しさと深さを併せ持ったイラストレーター・てらおかなつみさんの個展は1月29日まで開催中です。

なんか深そうな感じで締めてしまいましたが、シンプルに、寺岡さんの絵は最高です!なので、可愛い〜最高〜ハッピ〜〜〜的なノリで、気になっている方は、ぜひ足を運んでみてはどうでしょう!

 

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梯子を駆け上るとそこはとても美しいうつつ

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ゆっきゅん1st写真集発売記念写真展「夢じゃない」に行ってきた
 
ゆっきゅんはアイドル?タレントさん?モデルさん?浮世の言葉ではなんて名前をつけたらいいかわからないけど、ただのポップで美しい男の子です
そんな彼がハタチの今を切り取るために写真集を出しました
 
ゆっきゅんは男の子だけど、男の子だけど、ゴスロリを着たりウエディングドレスを着たりします、それがどうした
ゆっきゅんはそれを、女装、とは言いません
ただ美しいものを美しいと感じて、好んでいるだけです
そんな彼の、感性に奔放で精一杯な生き方はまさに夢のようで、
ハタチになった彼の今を覗いてみたい、彼の生き方に惹かれて、個展に足を運びました
 
梯子のような階段を死ぬ気で上ると、そこはこじんまりとした屋根裏部屋で、一言でいうなら、オンボロといった体相、
でも所狭しと飾られたゆっきゅんの最新型の写真と、ゆったりと流れているゆっきゅんの好きな音楽が不思議とマッチしていて、穏やかな空間となっていた
部屋のはしっこには、撮影中のオフショットを切り取った動画が映されていて、これは何の編集もしていないそのままのものだったらしいのだけれど、そのツギハギさがまた部屋の様相と相まって、情緒を醸し出していた
そんなところからもゆっきゅんのセンスを感じる
 
そして写真展ですが、これはもう非常に良かったです
大中小、様々な大きさの写真と
撮影に使用されたとおぼしきウエディングドレスが飾られていたのですが
「ゆっきゅんの手、意外に血管が浮き出ているんだな」とか「ウエディングドレスのはしっこ、少しほつれている」とか、写真集じゃわからない、インターネットじゃわからない、生じゃなきゃわからないような人の生がふんだんに詰まっていて、まさに今を切り取ったような写真ばかり
それもゆっきゅんのようなまっすぐな生き方をしている人の隙間なんて、煌めきが凄まじくて、その眩しさに目がくらむような、でもずっと見ていられるような、そんな魅力に溢れていました
またゆっきゅん自身、個展の期間中はずっと在廊していたようで、写真もいいけどやっぱり本人がいちばん、というような彼のやり方をみっちり体現しているようでした
ちなみにゆっきゅんはツイッターとかだと孤高さ漂っているけど、生で会う本人はとっても気さくです
 
ハタチの頃の自分を思い返すと、切り取っておきたいと思えるほど自分のことを好きではなくて
それを切り取っておきたいとにべもなく言い切れる彼の眩しさにウッ、となることもあるけれど、
男の子がゴスロリを着たりウエディングドレスを着たりなんて、理解してくれる人も最初はあまり居なかったろうし、今の世の中じゃ心ない言葉をぶつけられることもあるだろうし、
でもそんな苦境にも耐えて、耐えてというか、耐えてるような様子も見せずに強く生き切っているゆっきゅんの生き方は
「夢だと笑うひとに、このうつつは見えまい」
という少年アヤさんが寄せたコメントがとってもピッタリで、自分も強く生きていく勇気をもらえます
 
今回の個展はもう終了してしまいましたが、ゆっきゅんは今のゆっきゅんを更新しながら活動を続けていくと思われるので、少しでも気になった方はいちど気軽に会いに行ってみるとよいと思います
あと写真集も通販するみたいです
 
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