魂がやばい

魂が やばくなるほど すばらしい

ここは僕たちの本現場です、いちばん綺麗なとこみせてね

ぼくが論文も書いちゃうくらい大好きなアーティスト・大森靖子さんのライブ

大森靖子メジャーデビュー1周年&生誕祭!』

に行ってきたので感想を書こうと思う

 
 
 
書こうと思ったのだけれど、あんまり上手く言葉にならないので、ひとつひとつ、順々に、思いついたことを言葉に落とし込んでいこうと思う
 
「ありがとう」だとか、感謝の言葉って、日常の中のちょっとしたことで使うと思います
そして友達とか、好きな人達が誕生日だったら、「おめでとう」って伝えるの、とっても普通のことで、本当にとっても普通のことで、何にも特別なことじゃないんですけど、
その当たり前のことが、本当に本当に尊いもののように感じました
ゲストに大森靖子さんのお友達がたくさん出演していらっしゃって、大森靖子さんのことが大好きなファンの方々がたくさんいらっしゃって、あの場に居たその全員が、多分、大森靖子さんが生まれてきたことに感謝していて、生まれてきたことを祝福していて、それが楽しい
とっても当たり前な空間で、でもそれがとっても特別な空間でした
 
靖子さんのライブを観て、聴いて、感じている時、ぼくはお客さんのことも気になってしまいます
あなたが思うオッサンなんかどこにも居ないし、あなたが思うメンヘラも、オタクも、サブカル野郎もどこにも居ないし、ただの男もただの女もどこにも居ないし、みんな違う顔で、違う形で、違う服を着て(おんなじTシャツ着てることもあるけど)、違う表情で、違うことを考えながら、靖子さんのライブを観て、聴いて、感じて、感動しています
大森靖子さんのライブを観て、聴いて、感じると、本当に、インターネットもクソだし、脳内世界もクソだし、生、生生生!!!!!!生がサイコーだってことを思い出します、生生生!!!!!!!!!
感情はキラキラしていて、速くて、いつも違う色で、例えば同じ「死にたい」にだって、時と場合によって色々な色や意味やニュアンスがあるんだけど、理解できないものを深く考えもせずに「死にたい」は全部「メンヘラ」、の一言でカテゴライズして終わり、みたいな人は大勢いて、自分が自分であろうとしている人にはとっても生きづらい世の中だと思うのだけど、
靖子さんの作る空間では、みんながみんな、ありのまま、その人自身の形で居られているような、その人自身でいることを許されているような感じがしています
 
靖子さんのお誕生日に「会えてよかった」とか、「出会ってくれてありがとう」とか、そんな言葉を沢山目にして、沢山耳にしたんですけど、それ、ぼくは違うと思います
絶対、靖子さんと僕らが出会うのは最初から決まっていたし、この毎日クソでミュージックな世界で、それだけは数少ない尊い希望で、奇跡だったと思います
 
今日、最後に靖子さんが演奏された曲は「キラキラ」でした
この曲は、大森靖子さんの最初のCD『PINK』の、最初に入っている曲です
1stアルバム『魔法が使えないなら死にたい』で靖子さんの名前を知ったぼくは、YouTubeの動画を色々漁っていて、この曲のライブ動画を初めて観て聴いた時に、その当時の靖子さんの痛々しいほどの切実さと迫力に圧倒されて、ライブに行くことを決めました
この動画は今でもお気に入りの動画です
 
そんな「キラキラ」を、今の靖子さんが、当時と比べるととっても満ち満ちているような靖子さんが歌い始めた時、ぼくは涙が止まりませんでした
(ちなみにこの日の最初に演奏された曲は「呪いは水色」だったんですが、その、「キラキラ」当時の靖子さんには絶対に作れなかっただろうこの曲から開演した時も、涙がブワッと出ました)
ぼくは普段、悲しくてもつらくても、あんまり涙が出てくれない方なんですけど、靖子さんのライブに行くと結構な確率で泣いちゃいます
ぼくにもまだこんな感情があったんだ、こんな感情を持っていていいんだ、そんな風に思わせてくれるのはいつも靖子さんのライブです、本当にありがとうございます
 
大森靖子さん、本当に本当に本当に本当に、お誕生日おめでとうございます
今までのこと全部消すくらい、沢山の祝福に包まれて、幸せになって約束よ
 
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ラブリーサマーちゃん「ハタチのラブサマ はじめての飲み会」 愛しい夏の終わりに

18才から音楽活動を始めて以来、抜群のポップセンスと、芳川よしのや宇宙ネコ子とのコラボ、tofubeatsやFOLKSの楽曲への参加など、そのフットワークの軽さで爆進する、鬼才・ラブリーサマーちゃん。

この夏、めでたくハタチになった彼女がワンマンイベント「ハタチのラブサマ はじめての飲み会」を8月31日、渋谷7th FLOORで“幹事”として開催した。「ライブ」ではなく「飲み会」ということで、音楽だけではない彼女の魅力を十二分に楽しめる、様々な企画やサプライズも用意されていた。

彼女のファンに対する真摯な姿勢と、ファンの彼女へ対する愛。「演者とお客さん」という垣根など存在しないような、非常に身近で、沢山の愛に溢れた素敵なイベントだったため、ここに「ライブレポ」という形で記させていただく。

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 エレベーターに乗り、7階に着くと細い通路には人だかりが出来ていた。大勢のファンが順番待ちをしている受付のそばには大きな花が飾ってあり「祝20歳! ラブリーサマーちゃん様 ファン一同」と書かれてある。

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受付を済ませ、薄暗くライトアップされた会場に入ると、机とソファが並べられており、机の上にはお菓子の乗った皿が置いてある。

BGMにはラブリーサマーちゃんが自ら選曲したオススメの音楽。

入り口ではラブリーマザーさん(ラブリーサマーちゃんの実母)がお客様に手渡しで、つくね串ときゅうりの和え物を配っていた。このおつまみは、ラブリーマザーさんとラブリーサマーちゃんで前日に大量に手作りしたものらしい。

 

また、ドリンクカウンターに目をやると、この日は「ラブリーサワーちゃん」という、限定のカクテルが用意されていた。

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これは、ラブサマちゃん側の仕掛けではなく、ライブハウス側の、粋な計らいだったようだ。

 

さらに入り口のすぐ横の壁には、ラブリーサマーちゃんのアートワーク全般を務める、teraoka natsumiの原画展ということで、イラストが大量に飾りつけてあった。

 

空いている椅子に着き、机の上に目をやるとファイルが置いてある。中には、ラブリーサマーちゃんの幼少期の卒業文集や絵。これは一人で来場したお客様が、手持ち無沙汰になってしまわぬように配慮し、開演までの時間を潰せるよう準備したということだった。

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お客様全員が心から「ラブリーサマーちゃん」を楽しめるために何から何まで気を配る、彼女のサービス精神には舌を巻くばかりである。

 

暗く殺伐としており、ライブハウス初心者には少々敷居が高い・・・そんなライブハウスのイメージとは似ても似つかない穏やかな空間に心を許したのか、初対面ながら歓談を楽しむお客様の姿も、チラホラと見られ始めた。

そんな中、客席の後ろから颯爽と現れたラブリーサマーちゃんが壇上へ駆け上がり、注目を集める。

壇上に登ったラブサマちゃんから、今回のイベントはただのライブではないということで、軽くイベントの趣旨やタイムテーブルの説明が入る。

それから「飲み会とかしたことないので・・・」と軽く照れながら、「ラブリーサマーちゃんのハタチと、皆様に幸福の念を込めて、乾杯!」で、イベントスタート。

 

ここでまた驚かされるのが、彼女はあくまで“幹事”ということで、その日来場したお客様の元へ赴き、一人一人ときちんと乾杯を交わし、名前を伺い、ツーショットチェキを撮って回っていた。しかも一人一人と長く話し込みすぎて、イベントの進行に支障が生じたため、イベント終了後に乾杯できなかった方々を集め、また一人一人とチェキを撮り、挨拶を行っていた。

お客様もその真摯な対応に満足そうな面持ちで、なによりラブサマちゃん自身が最もお客様との交流を楽しんでいることが見て取れた。

 

乾杯の後は、ぬるりとビンゴ大会にうつった。

ラブサマちゃんがくじを引き、ビンゴとなったお客様は壇上に上げられる。ラブサマちゃんが「おこづかいを切り崩して買ってきた」という景品を直接プレゼント。

ラブサマちゃんは年上のお客様にもくだけた口調を絶やさず、またその距離感をファンの方々も楽しみ、終始アットホームな空気が流れていた。

 

「ここまでグダグダでしたが、ライブは頑張りたいです」

赤いテレキャスターを抱え、音色を確かめるように何度かギターを鳴らすと、ついにライブがスタート。

先ほどまでのニコニコとした表情とは一転し、正面をキッとにらみつけ、真剣な表情で演奏を始めたのは「宇宙ネコ子とラブリーサマーちゃん」名義で発表した「日々のあわ」。


宇宙ネコ子とラブリーサマーちゃん「日々のあわ」MUSIC VIDEO - YouTube

 

元々はバンドサウンドのこの楽曲だが、弾き語りされることによって、その歌詞の切なさ、メロディの美しさがすっと胸に沁みこんでくるようだった。

演奏が終わると、再び演奏中の真剣な表情とは一転し、満面の笑みで「よしっ!」と、可愛らしく手をグッとするラブリーサマーちゃん。その屈託のなさも彼女の魅力の一つだろう。

 

「今のは「日々のあわ」という曲で、宇宙ネコ子さんというバンドと作りました。レコーディングとかしたりしてね・・・」と曲についての思い出を少し語った後は、「無題7」を演奏、さらに続いて七尾旅人のカバーで「八月」を演奏した。

宅録少女」として活動してきたラブリーサマーちゃんだが、この日は基本的に全てエレキギターによる弾き語りだった。キラキラとした美しいギターの音色と、彼女の優しい歌声が折り重なるように拡がり、穏やかな空間を包み込んでいく。

 

演奏を終え、ここで9月9日に発売するシングル『ベッドルームの夢e.p』についてのMC。

ベッドルームの夢 e.p.

ベッドルームの夢 e.p.

 

 「予約してくれたひと!えっ、結構少ない・・・うぜえー!・・・うざくない・・・」などと笑いを取りつつ、「七尾旅人さんばっかで大好きかよって感じなんですけど・・・」と前置きして、シングルにも収録される七尾旅人「サーカスナイト」のカバーを演奏。再びMCのあっけらかんとした雰囲気を一転させるのだが、先ほどの真剣な面持ちとはまた少し違い、今度は柔らかい表情で目をつむりながら、歌いだす。その瞬間、会場の空気は凛とし、彼女の歌に耳を澄ませる者たちで一つになる。

ここで私は、彼女の大きな魅力の一つである「素直さ」が、彼女の音楽にも活かされていることに気付いた。その素直さで彼女は、すんなりと楽曲の世界観に自分を沈み込ませることが出来るのだろう。

これまで数々のアーティストのカバー曲をインターネットに投稿してきた彼女だが、そのどれもが、まるで自分のモノのように完成されている。その要因のひとつもまた、この「素直さ」だろう。

 

サーカスナイトの演奏を終えると、次はサビの「さん、さん、さん・・・」というフレーズが印象的な、短いが爽やかなポップソングを笑顔で演奏。これは「太陽と雨」という曲で、どこでもまだ発表していない曲らしい。

ラブリーサマーちゃんのアートワークを担当し、ライブ当日も「寺岡さんカフェ」と題し、お客様のためにパンケーキアートを施したパンケーキを焼いていたteraoka natsumiのために、プレゼントをあげようと思い、この日のために作ってきたそうだ。

歌詞の頭文字をつなげると「てらおかさんだいすき」になるらしい。

お客様だけでなく、自分と活動を共にする人への感謝も忘れない、ラブサマちゃんらしいサプライズに、客席から大きな拍手が起こった。

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teraoka natsumiによるパンケーキアート

 

「単独で3500円も取っていいのかとかも考えてたんですが、立ってる人もいらっしゃって、ほんとにすみません・・・。来年もやれるように頑張りますので、よろしくお願いします!」

と、またお客様のことを気遣ってばかりの彼女が次に演奏を始めたのは、初期の代表曲「あなたは煙草 私はシャボン」。長く愛されてきた楽曲の演奏に、心なしか客席も浮き足立つ。


あなたは煙草 私はシャボン /ラブリーサマーちゃん - YouTube

 

そして「この曲でしめさせてもらいます」と言い放ち、最後に演奏したのは、PVが公開されたばかりの新曲「ベッドルームの夢」。


ラブリーサマーちゃん「ベッドルームの夢」Music Video - YouTube

 

「ベッドルームで一人口ずさむメロディ あの子にも聴こえたらいいな」・・・インターネットを中心に活動してきた彼女の初めての、CDという形になって全国へ届けられる楽曲。その切実なメロディと歌詞が、ギターと歌声だけのシンプルさによって際立ち、私たちの心へと届けられる。

丁寧に弾き語り終えた彼女は、またライブ中とはうってかわった屈託のない表情で、ウキウキと舞台袖へ去っていく。

 

アンコールでは、実は私たちからラブリーサマーちゃんへのサプライズがあった。当日入場した際に、お客様には小さな紙きれが渡されており、そこにはスタッフからの、ラブサマちゃんへのサプライズの詳細が記されていた。

リハーサル通りに音楽がかからないことで、不安になってステージのはしから顔を覗かせたラブサマちゃん。しかし突然の客席からの「ハッピーバースデー」の大合唱と、用意されたバースデーケーキに驚いて、再び隠れてしまった。

アーティストがファンのために用意した沢山の仕掛けに対して、ファン側もお返しをするという構図はとても感動的だった。

 

「私なりのサプライズもあったんですけど・・・やりづらくなっちゃった」と、少し涙ぐみながら話すラブサマちゃんが、アンコール一発目におくった楽曲は「はじめての飲み会ありがとう」。

これはイベントの最初に、ラブサマちゃんが一人一人と乾杯に回った際に、伺った名前を読み上げながら歌われる、このイベント限定の即興曲だ。

後日、全員に音源もプレゼントされた。

 

そしてここで、ラブリーサマーちゃん初めてのバンドセットでのワンマンライブが1月11日に、渋谷O-nestにて開催されることが発表となった。

ずっと一人で全ての楽器を宅録してきたラブサマちゃんの楽曲が、ついにバンド形式のまま生で聴けるということで、客席ももちろん湧き上がったが、ラブサマちゃん自身もとても嬉しそうだった。

 

「何か言い忘れたことないかな?言うことは・・・ありがとうございますだなあ」と、最後までお客様への感謝を忘れない彼女の、本当に最後の演奏曲は、ライブの物販CDでおなじみの「ルミネセンス」の、ピアノ弾き語りだ。

「夏も終わるぜみたいな曲」と本人が評するこの曲の綺麗なメロディが、ピアノの音色と交わり、夏の夜に溶けていく。楽しかったイベントも終わりが近づき、このイベントを、ひいては、夏の追憶までも想い起こさせるような、静謐な時間が流れる。

 

しかしあくまでお客様を楽しませることに力を注ぐラブサマちゃんは、しんみりとした空気のままでイベントを終わらせない。最後は壇上にあげたラブリーマザーさんによる、クロージングDJだ。

ここで使用された楽曲はまだ未発表の「わたしのすきなもの」という曲らしく、ラブサマちゃんが好きなものをラップ調で次々とあげていくという、楽しい楽曲だ。

未発表の楽曲を聴けるということと、ラブリーサマーちゃんのお母様によるDJという貴重なものを目の当たりにした嬉しさで、再び客席は湧き上がる。

満面の笑みのラブリーサマーちゃんとそのお母様、そしてお客様たち全員が、垣根なく楽しみながら、イベントは幕を下ろした。

 

このイベントの本当に素晴らしかったところは、イベント全編を通して「愛」に溢れていたということだ。

ファンのラブリーサマーちゃんに対する愛はもちろんだが、ラブサマちゃんの音楽に対する愛、ファンに対する愛、スタッフに対する愛、家族に対する愛・・・様々な愛に満ち満ちていた。

ビジネスである以上、どんなイベントにも「お金」が発生する。

ライブである以上、「演者とお客さん」という垣根は存在する。

しかしその前提があってなお、アーティストが、お客様が見えないもので繋がり、お互いが楽しむことができる、「エンターテイメント」とはこういうものだったよなということを思い出させてくれるようなイベントだった。

 

8月31日。暦の上では夏の最後の日に、どこよりも優しく愛おしい夏の終わりがあった。

 

 

●セットリスト

1日々のあわ

2無題7

3八月(七尾旅人カバー)

〜MC〜

4サーカスナイト(七尾旅人カバー)

5太陽と雨

〜MC〜

6あなたは煙草 わたしはシャボン

7ベッドルームの夢

(アンコール)

〜ハッピーバースデーサプライズ

8はじめての飲み会ありがとうの歌

9ルミネセンス(ピアノ)

10わたしのすきなもの(ラブリーマザーさんクローズジングDJ)

 

 

 

 

 

この記事は地下室TIMESのこの記事に引用されています

http://basement-times.com/lovelysummer/

縷縷夢兎という化け物に喰われてきた

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『縷縷夢兎』の個展 "muse" に行ってきました

 
『縷縷夢兎』というのは、「嘔吐クチュール」をブランドコンセプトに置いた、東佳苗さんによるハンドメイドニットブランドで、最近だと大森靖子さんやでんぱ組.incの衣装なども手掛けています
 
その『縷縷夢兎』初の個展に行ってきたのですが、
その、やばかったです
 
やばかったって感想がひどいし、やばいですね
まじでやばかったです。
やばいものを観た時に、襲ってくる衝撃が速すぎて、「やばい」という感想しか飛び出さなかったのは初めてです
あの全てを言葉にするのは、間違いなくかなり間違いなのですが、魂から漏れてくるものを一つづつ拾いながら、なんとか言葉にしていきますね
 
まず、ぼくの縷縷夢兎に対して持っていたイメージだったのですが、言葉にするなら
"可愛らしさの中に滲み出る、少しの肉感と、そのバランスの絶妙さ"
といったところでしょうか
 
まあ、大間違いでしたね
化け物、
単なる化け物でした、
展示を眺めている間中、もうずっと小さく「ば、化け物、ばけ、化け物だ、化け物・・・」って呟いてましたもん、ぼく、マジで
 
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写真じゃ絶対に、絶望的に伝わらないので観に行った方が良いですよ。撮ってから絶望しましたもん
 
まあ、基本的に衣服なわけじゃないですか、衣服って身を包むものなわけじゃないですか、でも、身を包んでいるのに、逆にモデルさんの中身を曝け出しているように感じるのは何でなんですか、おかしくないですか
生、肉、生生、肉、肉肉、圧倒的肉感の暴力
 
本能と手作りのバランスがやばいんですよ、本当に
あらゆる芸術作品において「バランス」ってかなり重要だとぼくは思ってるんですけど、
縷縷夢兎の作品は、かなり本能的で、肉感的で、吐露的なのに、でも「手作り」なんですよ、その少しのアンバランスな違和感がたまらなく可愛いんですよ、本当に気持ち悪いくらいバランスが整っていた
 
作詞家の松本隆さんが
「『愛してる』と言わないで『愛してる』と伝えるのが詩」
のようなニュアンスのことを言っていた気がするけど
「本能」という言葉はそこに存在せずに、本能だけが存在していたし、
「愛」という言葉はそこに存在せずに、ただただ愛だけが存在していたし、
その他あらゆるものに言葉は必要なくて、
何も表さず、何も示さずに、ただ巨大な生物がそこに居た、そんな錯覚を覚えた
 
生物、ああそうだ化け物だこれ
と思った
 
部屋に足を踏み入れた瞬間に、四方八方からハンマーでブン殴られて、どんどん砕かれて細切れの肉塊にされていく、そしてそのあと、どんどん溶かされていく
衣服を観て、衣服を着たモデルさんを観て、観ている自分の方がどんどん外側の部分を削ぎ落とされていく
 
その時、何かここに住みたいと思ったんだよな
でも不純物は要らないっていうか、でも不純物も取り込んでいく巨大生物の体内みたいな、そういう感じがあって、もう餓死するまでいたい、あーーーもういっそここでミイラになりたいって思った・・・書いてて自分で意味がわからないです
 
全ての才能が尊くて最高だと思っているぼくですが、す〜ぐ口では「天才!それ天才!!!!!!」とか言っちゃうぼくですが、
本当のところを言うと、「天才」だと思う人って、数えるほども居ません
それはモノの質が低いだとか、そういうことではなくて、「人間性」だったり「努力」だったり「生き方」だったり「時代」だったり、そういったもの全てが合わさって、「素晴らしさ」に繋がると思っているからです
そんな何かの素晴らしさを一言、「天才」で済ましてしまうのは、その人の「単体の才能以外の部分」を否定してしまうような(そんなことないんですけどね)、その人の才能をも雑に扱っているような感じがして、あまりしたくありません
 
でも縷縷夢兎に関しては、そのセンスから、思想から、輝きから、魅力から、雰囲気、質量、それが形作っている空気感、迫力、威力、それがいまこの時代にあるというタイミング、その他諸々、それらが組み合わさっているバランス、ちょっとあまりに見事すぎて、
これは「天才」と言っちゃっても、しょうがないと思いました
 
芸術の化け物『縷縷夢兎』
その性質上、残念ながら絶対に生でしか伝わらないその迫力を500円で観られるんですから、普通に暇つぶしでも何でも、一目見るくらいでも、行った方が良いと思いますよ
そして東佳苗さんという魔女がこの時代に生きているということ、知っといて損はないと思います
 
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大森靖子を神様だなんて呼ばないで、君だって特別だよ

 
大森靖子さんの新曲、マジックミラーのPVが公開されましたね
その感想と共に、ぼくが大学を卒業する際に書いた卒業論文大森靖子論』が、界隈で地味〜〜〜に話題になっているようなので、ここでぼくと大森靖子さんとの出会いと、論文に込めた想いを記す
 
まず卒業論文のテーマに大森靖子さんを設定した理由、もちろん好きなもので論文を書いた方が楽しそうだという安易な目論見はあったものの、でもそれを除いたとしても、大森靖子さんの存在は今のJポップシーンにおいてひとつの大きなキーになっているとぼくは考えた
学問として研究し、一つの形にアウトプットすることに価値はあるはずだと思った
 
ぼくと大森靖子さんとの出会いは2013年4月11日、北海道は札幌市、歴史のある地下の小さなライブハウスだった
ツイッターのタイムラインを眺めていたぼくの目に@natalie_muの「大森靖子1stフルアルバム「魔法が使えないなら死にたい」」というつぶやきが飛び込んできた、すごいタイトルだなと思った、とりあえずYouTubeを観てみた、なんだあんまり可愛くはないなとか思った、でも不思議と何度も再生してしまった、あとはAmazonでCDを買ってもよかったんだけど、「@YouTubeさんから 私の全部を分かった気になってライブに来ないね」と歌われてしまったので、ライブに行ってみよう、当時ぼくもバンドをやっていたので、CDも直接買われた方が嬉しいはずだ、ライブ会場で直接買うまでガマンしようと思って、ライブに行った
 
実際ライブを初めて観た時の衝撃は今でも忘れられない
 
小さなライブハウスだ、すぐ手の届きそうなところに人間なはずがないほど美しい生き物がいる、ライブが始まって何時間経ったのかわからない、たぶん靖子さんが札幌に来たのは初めてで、ワンマンとかでもなんでもない普通のブッキングライブだったはずなんだけど、30〜45分よりもずっと長く感じた、すごい曲数やってた気がするから、もしかしたらほんとに長くやってたのかもしれないけどね
CD1枚買えればいいや、くらいの気持ちでいたから2000円しか持ってなくて、偶然ライブ会場にいた友達のお姉さんにお金を借りて、物販に3回並んだ、全部買った、靖子さんに「直接買いたくて、CD買うの今日まで我慢してたんですよ!」と伝えた、そもそもライブに行く気もそんなに無かったくせに調子のいいことをほざいた、そんでもってその時の靖子さんの「は・・・?あ、ありがとう・・・(何言ってんだこいつ)」って顔も忘れられない
 
それからのことはあんまりよく覚えていない
いつからこんなに好きになったのか、キッカケはなんだったのか、わからないけれど、ブログかな、インタビューかな
靖子さんが「売れたい」と言っていた
ぼくは正直思った「売れ線じゃないし、きっと売れないだろうな」
でも結果として、ぼくのくだらない予想なんか圧倒的なまでに覆して、あっという間にメジャーデビュー、すっかり時の人となった
 
靖子さんはメジャーに行ったことを「仕事だ」と言っている
自分というおかしな人間がメジャーシーンで売れることで、もっと面白い人が普通に、生きやすい世の中にすることが、メジャーミュージシャンである自分の仕事だと言っていた
ぼくはロックスターがロックスターであることを「仕事だ」なんて言う人を今まで見たことがなかった(単にぼくが無知なだけの可能性もあるけど)
 
大森靖子さんは感情を隠さない、優しさも喜びも傷も悲しみも怒りも、意識的に隠さない
それについては「週刊アスキー」の「ルールを目的にしない創造的な日本へ」という記事で述べられている
大森靖子さんは神様なんかではない
いつだってぼくたちと同じ立ち位置で、同じ等身大の人間として、喜んだり悲しんだり怒ったり、傷つきながら、ぼくたちに奇跡を示してきた、だから美しい、美しすぎる
ロックスターだって、アイドルだって、いつもぼくらの手の届かないステージでぼくたちに夢を魅せてきた、でも大森靖子さんはぼくたちと同じステージで、同じ目線で一緒にゆめを見てきた
 
永遠なんてないよ、だって死ぬじゃん
大森靖子さんの前で、ぼくはただの一ファンだから、靖子さんに大きな永遠をあげることはできないけれど、せめてこの身体ひとつ程度の永遠はあげられるように、死ぬまで一生大好きでいようと思った、そしてその「大森靖子」という存在の魅力をできるだけキッチリと、論旨の整った、「論文」という社会的権威のある形で表してみたいと、そう思ったのだった
 
そんな大森靖子さんの新曲「マジックミラー」
壮大なストリングスの中に、アコースティックギターの掻き毟るような音色が尾を引く。それはまるでこの広大な音楽の世界で、一人で戦ってきたかつての靖子さんの姿のよう。
そしてAメロ。アコースティックギターとピアノの伴奏に、我が子を抱きしめる母親のような優しいメロディ。やがてエレキギターとエレキベースが加わり、ドラムと打ち込みが加わる。曲全体として、あくまでアコースティックサウンドと歌を中心に、あくまでそれを殺さないようにバンドサウンドが包み、打ち込みサウンドが添えられている。さらに曲中にはかつて「音楽を捨てよ、そして音楽へ」で、「ミッドナイト清純異性交遊」の間奏で見られたようなサンプリングノイズが挿入される。
 
あたしの有名は君の孤独のためにだけ光るよ
 
ラストのサビで靖子さんはそう歌う。
インディーズ時代から一人で戦ってきた靖子さんが、自分の力で未来を切り開き、ファンを味方につけ、信頼できる仲間を見つけ、メジャーアーティストになりあがった、その意味をストレートに歌詞に込めて歌う。
ちなみに曲中には「絶対安全ドラッグ」という歌詞があり、これは本人の楽曲「音楽を捨てよ、そして音楽へ」の歌詞「脱法ハーブ」のセルフ・オマージュであることも想像がつく。さらに楽曲の最後には、靖子さんの心を曝け出した最初期楽曲「PINK」の一節が挿入され、カットアウトする。
この楽曲は、歌詞、曲構成、サウンドアレンジ全てが、ここまで積み上げてきた人間芸術「大森靖子」の総集編のような楽曲だ。楽曲アレンジを2ndアルバム『絶対少女』の頃から担当し、靖子さんのことをよく知る直枝政広さん(カーネーション)が担当していることからも頷ける。
愛、夢、希望、悲しみ、絶望、道重さゆみ、ピンク色、ファン、ブログ、結婚、妊娠、幸福。ブログやインタビュー、ライブで晒されてきた「大森靖子」の人生全てが、この楽曲の魅力に深い彩りを加えている。
 

ブログを消してもSNS消しても痛みは消えないよね、君の幸せも悲しみも痛みも全部、全部全部本当にあったことで、消えてくれないよね、でも大森靖子さんは君が蹴散らしたそんなブサイクでボロボロのLIFEを掬い上げてくれる、許してくれる、抱きしめてくれる、君の感情は全部正しいし、君の好きなことが君にしかできないことだし、ぼくだって特別だし、君だって特別だよ、それを忘れちゃいけない

誰かに必要とされたいというよりあなたの不要であることが怖い

ねもしゅーせいこ『夏果て幸せの果て』観てきました

 
ここから感想なんですけど
端的に言って、生を感じました
お芝居というのは嘘で、妄想で、妄想というのは偽物なので、本物にはたいてい勝てないんですけど
美しい嘘を本当にするのが舞台というものなのかなあなどと思った、「本当のこと」という魔物に生活を食われて弱っている人の背中を優しく押してあげるような、そんな舞台だと感じました
夏はだるい、ハートが爛れる、コンビニでいちばん高いアイスでエロいことをしたいし、君の本当と嘘ばかり気になる、女の子はいつだって矛盾を抱えていて、ワガママで、そういうところが女の子が女の子である所以で、男はいつだって愚かで愚かで愚か過ぎる、そういうゴテゴテとした世界の小さな継ぎ目から光が漏れている、その光に焦点を当てたような作品だったと思いました、わからないなら死ねばいい、おわり
 
大森靖子さんが舞台上に現れ歌を歌った瞬間に涙がボロボロと零れて、どうして最近観に行くことにあまり乗り気じゃなかったのか気付いた、こんなに美しい生き物が存在しているということを思い出したくなかったからだ、殺されてしまう
というかピックを落とすだけであんなに美しいとかおかしいだろ、人に観られることに慣れ過ぎている、美しさの化け物
普通の、いやきっと普通よりも生きづらかったんだろう、ひとりの女の子があんな化け物になるまで、ならないといけなかったのかもしれないという事実がとても悲しい、そしてそんなことを考えているぼくなんか関係なく靖子さんが幸せそうでして(安心した)、あんなに美しい人が幸せでいられる世界なら本当によかったと思いました、どーん