魂がやばい

魂が やばくなるほど すばらしい

縷縷夢兎という化け物に喰われてきた

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『縷縷夢兎』の個展 "muse" に行ってきました

 
『縷縷夢兎』というのは、「嘔吐クチュール」をブランドコンセプトに置いた、東佳苗さんによるハンドメイドニットブランドで、最近だと大森靖子さんやでんぱ組.incの衣装なども手掛けています
 
その『縷縷夢兎』初の個展に行ってきたのですが、
その、やばかったです
 
やばかったって感想がひどいし、やばいですね
まじでやばかったです。
やばいものを観た時に、襲ってくる衝撃が速すぎて、「やばい」という感想しか飛び出さなかったのは初めてです
あの全てを言葉にするのは、間違いなくかなり間違いなのですが、魂から漏れてくるものを一つづつ拾いながら、なんとか言葉にしていきますね
 
まず、ぼくの縷縷夢兎に対して持っていたイメージだったのですが、言葉にするなら
"可愛らしさの中に滲み出る、少しの肉感と、そのバランスの絶妙さ"
といったところでしょうか
 
まあ、大間違いでしたね
化け物、
単なる化け物でした、
展示を眺めている間中、もうずっと小さく「ば、化け物、ばけ、化け物だ、化け物・・・」って呟いてましたもん、ぼく、マジで
 
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写真じゃ絶対に、絶望的に伝わらないので観に行った方が良いですよ。撮ってから絶望しましたもん
 
まあ、基本的に衣服なわけじゃないですか、衣服って身を包むものなわけじゃないですか、でも、身を包んでいるのに、逆にモデルさんの中身を曝け出しているように感じるのは何でなんですか、おかしくないですか
生、肉、生生、肉、肉肉、圧倒的肉感の暴力
 
本能と手作りのバランスがやばいんですよ、本当に
あらゆる芸術作品において「バランス」ってかなり重要だとぼくは思ってるんですけど、
縷縷夢兎の作品は、かなり本能的で、肉感的で、吐露的なのに、でも「手作り」なんですよ、その少しのアンバランスな違和感がたまらなく可愛いんですよ、本当に気持ち悪いくらいバランスが整っていた
 
作詞家の松本隆さんが
「『愛してる』と言わないで『愛してる』と伝えるのが詩」
のようなニュアンスのことを言っていた気がするけど
「本能」という言葉はそこに存在せずに、本能だけが存在していたし、
「愛」という言葉はそこに存在せずに、ただただ愛だけが存在していたし、
その他あらゆるものに言葉は必要なくて、
何も表さず、何も示さずに、ただ巨大な生物がそこに居た、そんな錯覚を覚えた
 
生物、ああそうだ化け物だこれ
と思った
 
部屋に足を踏み入れた瞬間に、四方八方からハンマーでブン殴られて、どんどん砕かれて細切れの肉塊にされていく、そしてそのあと、どんどん溶かされていく
衣服を観て、衣服を着たモデルさんを観て、観ている自分の方がどんどん外側の部分を削ぎ落とされていく
 
その時、何かここに住みたいと思ったんだよな
でも不純物は要らないっていうか、でも不純物も取り込んでいく巨大生物の体内みたいな、そういう感じがあって、もう餓死するまでいたい、あーーーもういっそここでミイラになりたいって思った・・・書いてて自分で意味がわからないです
 
全ての才能が尊くて最高だと思っているぼくですが、す〜ぐ口では「天才!それ天才!!!!!!」とか言っちゃうぼくですが、
本当のところを言うと、「天才」だと思う人って、数えるほども居ません
それはモノの質が低いだとか、そういうことではなくて、「人間性」だったり「努力」だったり「生き方」だったり「時代」だったり、そういったもの全てが合わさって、「素晴らしさ」に繋がると思っているからです
そんな何かの素晴らしさを一言、「天才」で済ましてしまうのは、その人の「単体の才能以外の部分」を否定してしまうような(そんなことないんですけどね)、その人の才能をも雑に扱っているような感じがして、あまりしたくありません
 
でも縷縷夢兎に関しては、そのセンスから、思想から、輝きから、魅力から、雰囲気、質量、それが形作っている空気感、迫力、威力、それがいまこの時代にあるというタイミング、その他諸々、それらが組み合わさっているバランス、ちょっとあまりに見事すぎて、
これは「天才」と言っちゃっても、しょうがないと思いました
 
芸術の化け物『縷縷夢兎』
その性質上、残念ながら絶対に生でしか伝わらないその迫力を500円で観られるんですから、普通に暇つぶしでも何でも、一目見るくらいでも、行った方が良いと思いますよ
そして東佳苗さんという魔女がこの時代に生きているということ、知っといて損はないと思います
 
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