魂がやばい

魂が やばくなるほど すばらしい

お腹いっぱいにならなきゃずっと美味しいもの食べ続けられるのにって思ってたけど、マンガはお腹いっぱいにならないからずっと美味しかったよありがとうハチワンダイバー

ハチワンダイバー全35巻。「このマンガがすごい!2008」オトコ編1位、かつて溝端淳平仲里依紗主演でドラマ化もされた人気作品。なんかジャンプBOOKストアで5巻まで無料だったので試しに読んでみたら、最高だったので一気に全巻読破してしまった。あまりにも最高だったので、完結してから3年、今更のサラサラながら感想を書き殴りたいと思う。ネタバレには多分ならない、この沸騰した魂が赴くまま、想いの丈をぶち込んだ乱文になる予定なので、未読の人も安心して読んでください。

 

まず思ったこと。面白い漫画家ってホントに凄え。

ハチワンダイバーは将棋のマンガです。でも将棋とか関係ねえんだな、もう。武器が剣だろうが拳だろうが魔法だろうが、サッカーだろうがテニスだろうが将棋の駒だろうが裁判だろうが、面白い漫画家の手にかかれば全部立派なバトル漫画になる。素材は関係ない。信念と魂を持ったキャラクターが2人いて、そいつらが何かを賭してぶつかり合えばもうバトル漫画。人間対人間。ドラマ。圧倒的人間ドラマ。将棋とか全然わかんねえけど、演出と雰囲気と勢いだけでずっと叫びながら読んじゃったよ。 「最高〜〜〜」って言葉にできなくて「さ〜〜〜ひゃひゃ〜〜〜い」って叫んでた。ていうか登場人物も言ってた。「将棋がまったくわからなくても何か伝わるでしょう」って言ってた。伝わったよ〜〜〜。確かに伝わったよ〜〜〜。が無限にやってくる。怒涛の勢いでやってくる。1巻から35巻までずっとやってくる。どんどん味も濃くなる。無限ステーキ地獄。無限カロリー地獄。最高。マンガはごはんと違ってお腹いっぱいにならないから、最高。

 

「予想は裏切っても期待は裏切らないのが面白い作品」っていうのを、前にどこかで見かけたんだけど、これはマジでそう思う。ぼくはハンターハンターが大好きなんだけどアレってつまりそういうことなんだよな。どんなに緻密な頭脳線が繰り広げられても、ベタなとこはベタ。キルアにはずっと一瞬で敵をバラバラにして欲しいし、ピンチには秘められしゴンさんが目覚めて欲しいよな。話が逸れた。ハチワンダイバーは一貫してボーイミーツガール。あとラブ。覚悟と勢いで突然強くなってもいいんだよ。愛で進化してもいいんだよ。問題はそこじゃない、読んだぼくらが何を感じ取ったかなんだ。

あとネットで評価とか軽く見てみたんだけど「展開がまとまってない」「格闘シーン要らない」「主人公急に強くなりすぎ」などなど、設定・展開の破天荒さへの指摘が目立つ。うんうん。わかる。でもそれ、どうでもよくない???ていうかこれで逆に設定がミチミチだったら勢い死なないかい??????「登場人物の行動がたまに意味不明」みたいなのもさ、違くない???ああいうキャラだからああ動いちゃったんでしょ。どう考えても設定よりキャラが先立つマンガでしょ、これ。少なくともぼくは別に違和感なかったよ。そんなん言い出したら全員ずっと狂ってるし。あと個人的には「作者の画力と構想力じゃ頭脳戦は無理」「将棋をモチーフにした意味」「結末が予想通り」みたいなやつ。頭脳戦??????これ本格将棋マンガだと思って読んでたんですか??????「将棋をモチーフにした意味ない」については普通に違うと思うし。「プロになるのスッゲーーーむずい」ってハードル上げるだけで味付けとして役立ってたし、物語の破天荒さを表現するのにも一役買ってたと思うよ。だってある意味「たかが将棋」に、みんな命を賭けるんだもん、そこが狂気じゃん。「命のやり取りはいかがなものか」ってオイオイ。ていうかそもそも作品の目的が違う。このマンガで表現されるべき・崇拝されるべき象徴はそこじゃないだろ。だってこのマンガ、ラブロマンスじゃん。最初から最後までずっと愛だったじゃん。いいじゃん、突然強くなっても。愛なんだから。いいじゃん狂ってても。愛なんだから。何度も言うけど、これバトルマンガだし。ラブロマンスだし。これが嘘喰いとかだったらそういう矛盾を突いてもいいと思うよ。緻密な頭脳線のほころびをみんなで考察して盛り上がるのも、また一興。でもお前はワンピースを読んで「キャラが刀で斬られても死なないのはおかしいです」とか言うのか???名探偵コナンを読んで大真面目に「登場人物がいつまでも進級しないのはおかしい…!」とかやり続けるのか???その謎はおれも気になる。ぜひ解き明かして欲しい。

まあ確かに極度の矛盾は、気になって作品に没入出来なくなってしまうこともあるけれど。少なくともこのマンガについては問題ないレベルだと思うし、そもそも使うアンテナが違う気がする。あとはもう演出の勝利。細かい理屈なんてどうでもよくなるくらい、胸が熱くなる。見開き。見せ場。大ゴマ。文字のデカさ。見開きで1ページ丸々セリフ吹き出して。勢い。圧倒的勢い。いいじゃんもう。ハチワンダイバー読んでると、なんかわかんないけど自分まで凄くなった気がする。勘違いでもいいじゃん。頑張ろ。読み終わった時、なんかわかんないけど「俺もマンガ描いてみようかな・・・」って思いました。なんでだよ。マンガ読んでそんな気持ちになったの初めてでした。なんか何でも出来る気がしたんすよ。

 

ここまで、ストーリーについてほぼ全く触れていないですが、どうだったでしょうか。

今、なんか偶然 将棋界が注目されてますし(藤井四段の29連勝とか)、将棋まったくわかんなくても読めるので、もしこんな文章でも気になった方がいたら、ぜひご一読してみてはいかがでしょうか。

 

個人的には "将棋"と書いて「ミッシェル・ガン・エレファント」って読ませるシーンが最高にロックでした。

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