魂がやばい

魂が やばくなるほど すばらしい

弾き語りCD『ユビビキ』全曲歌詞

おはようございますこんにちはこんばんは、2018年11月24日「古民家文化祭」というイベントにて販売した弾き語りCD『ユビビキ』9曲入り300円。(お得ですね、買ってください)

収録曲ほぼ全ての曲が初の音源化ということで、まあまあ頑張って作ったのですが、

作るのに一生懸命すぎて何の情報も告知も伝えられていなかったので、

事後にはなってしまいましたが

全曲歌詞と一言コメントを掲載しておきます。

 

 

1. すいか

いつのまにか 夕暮れの時間

優しさはなくなって しまうものなのかな


すいかが食べたくて 夏が来たのに気付く

すいかが食べたい あの夏を思い出す


静かな雨が来て 街を流していく

忘れたいようなことも 忘れちゃいたくない


泣いた 泣いた 涙の数だけ強くなれるって聞いたけど

何回 何回 泣いてもなんだか 毎日がたまらない


すいかが食べたくて 夏が来たのに気付いたから 深呼吸 夏の匂い

 

【コメント】

「古民家文化祭」にてCD販売のお誘いをいただいたので、主催のすいかちゃんの名前にあやかって「すいか」をテーマに作った曲を収録しました。一応新曲です。サビだけはなんかずっと前から浮かんでいたのですが、曲自体が完成したのは本当にイベントの直前で、この日のためにあったのかなとちょっと思いました。というかこのイベントがなかったら完成させてなかったかもしれないので、ありがたいことです。

 

 

2. さいあくなきせき

ケータイつけたら 眩しくて涙出た

嫌いになりそうで 君にちょっと会いたいな、いま


夢を見てばかりいる 生活に夢はない

愚かさを抱きしめて今日も お風呂の中でひとりお湯に沈むの


いつの日か 消えてしまうから

さいあくと呼ばれても あたしはいきるの


街の向こうの夕暮れが迫ってくるの

もう明日が来てしまう どこに逃げても明日が来てしまう

あ~あ あ~あ、、、


4時過ぎに目が覚めた

夢の中 手に入れた 君のこと 殺したの

ばかだな

あたしは今日も あたしだった


いつの日か ざまみろっていうから

さいあくと呼ばれても あたしはいきるの

 

【コメント】

2015年に上京してすぐに出会ったさいあくななちゃんというさいこうの画家がいて、仲良くしてもらっています。作品から溢れるエネルギーと生き様が凄まじい彼女のブログを読んでいた時に、その文面から溢れる彼女の生活や想いみたいなものが想像させられて、ワッと湧き上がるようにできた曲です。本当に「作った」というより「できあがった」というのが正しいくらい、遅筆な自分には信じられないくらいの速さで生まれました。ななちゃんと一緒にライブで歌ったこともあって、ちょっと特別な曲です。

 

 

3. いっしゅうまわってばか

美味しいごはんが食べたいな

明日もきっと良い日だな

君の横顔を撫でながら わたしは海を見ている


寄せる波音を聞きながら 夢の中に潜っていく

曖昧で曖昧で曖昧で曖昧なことを話そうか


君の心を覗きたいな

君の言葉にときめきたいから

ねえ ねえ 胸が痛いの


君のついた嘘は 汚い 消えないから 許されないよ

君のそばに居ようとして ねえ わたしは


泣いたり 笑ったり 君のことを罵ったり

会いたい気持ちに 名前をつけるのなら

ああ、ああ、


おいしい思いをしてたいな

明日もきっと憂鬱だな


夜の退屈にくすぐられながら

わたしは海を見ている


君とどこか消えたい 消えないものなんてある訳ないよ

君の好きな永遠なんて どこにもある訳がないと思うよ


泣いたり 笑ったり 君のことを罵ったり

会いたい気持ちに 名前をつけるのなら

ああ、ああ、


いつまででも 出会った頃の気持ちで いられますように


君がすき

 

【コメント】

とても好きな友人がいるんですが、その子の彼氏への愚痴を聞いている時にできた曲です。なので一人称が「わたし」なんですね。貴重な曲です。私の思う彼女のイメージは海だったので、こういう形になりました。彼女本人にもそのことは伝えていて、とても喜んでくれていました。よかったです。曲のタイトルも彼女がつけました。これもすぐに完成したので、誰かをモチーフにするとすぐにできあがる説。

 

 

4. 氷の街

僕らの街が死んでいく

君の涙も凍ってしまうから

なかったことになってしまうな


君の心臓を僕にくれ

冷えた身体を暖める体温なら 君の温度が一番いいな


冬が終わればどうせまた始まってくから


思い出も全部凍って

残り香も全部凍って

いちばん綺麗なところで全部全部止まって

このまま このまま


多分全身が焼けるように痛いのは

寒さだけのせいじゃない


冬が終わればどうせまた始まってくんだろう

この瞬間もなかったことになっていくから


思い出も全部凍って

残り香も全部凍って

いちばん綺麗なところで全部全部止まって

それさえ叶わないなら


思い出も全部殺して

残り香も全部殺して

思い出せないことすら思い出せないくらいに忘れていく


僕らの街の光たちを集めたら ひとつ冬が終わった

 

【コメント】

これはかなり長くやっている曲で、学生時代にやっていた「冬鵜」というバンドの曲です。札幌の街の冬をイメージに作りました。私の曲の中では、割と人気目の曲です。私は凛として時雨に憧れてロックバンドを始めたところがあるのですが、この曲にはまだ諸所にその影響が見られる気がします。すぐ「殺す」とか言っちゃうとことか特に。東京の冬と札幌の冬はぜんぜん浮かんでくる情景が違うので、東京の冬をテーマにした曲も作ってみたいですね。(実は作ったことあるけどあんまり良くなかったからボツにした)

 

 

5. 気が抜ける

魔法の言葉は持ってないから

秘密をポケットにしまいこんで

無駄な遠回りは怖くないから

真夏のルールは僕らには効かないから


あいつが好きなら それでいいから

僕にはもう答えなんてないから

今でも灯りは灯ってないから

それでもやっぱり好きだな 髪型


永遠に生きてはゆけないから

僕らはいつまでも黄昏た

いつまでもこうしてはいられない


溶け残る甘い味と 夏の弾け飛ぶ僕らは

泡みたいな記憶が美しいままで

さよならできていたら よかったのかな

 

爛れた僕らは白痴のまま

世界が終わってもそれでいいんだよ

今でもノートは白紙のまま

失くした言葉は夢の中さ


そうだろ

さかなが泳ぐように

僕らは僕らを生きてゆくんだ

それでも 愛だ なんだ ってまた同じ夏がくる


気持ちの整理がおぼつかない


夏の魔物が暴れる前に僕を殺してよ


緩くなったままの心の蛇口を閉められない

忘れない


サイダーの泡みたい

夏が終わる 僕らが過ぎる


ぬるくなって炭酸が抜けたサイダーみたいに

僕らはね 戻れないよ

帰れないよ


もう甘くて だらしない

 

【コメント】

この曲は「Naimachi Record」というレーベルの「お菓子」をテーマにしたコンピレーションアルバムに収録するために作った曲で、厳密に言うとお菓子ではないんですが「サイダー」をテーマにして作りました。無料で配信されているので、よかったらダウンロードしてみてください。原曲はストロークですが、今回は『ユビビキ』なので、指弾きの一発録りで収録しました(一発録り言うても何十回も録り直しましたが)。この曲はちょっと他と違う作り方をしていて、詞を書く際にほとんど推敲していないというか、内容の辻褄みたいなものを合わせようとせず、思いついたフレーズをだ〜っと並べていってそれでよし、みたいな感じで作りました。いちおう別で何らかの物語を想定した詞も考えていたのですが、結果的にこっちにした方がこの曲のフワッとした感じが出て、良かったかなと思います。

 

 

6. 東京

この街の空は狭いから

ここで手に入る 喜びや 悲しみは全部 僕だけのもの

生きづらいことなんか 言い訳にならないな

人に言えないことが 重なって腐ってく


儚さが揺れている 街並みは綺麗でも

この街のどこかでは 毎日 人が死にたいと思う


この街は優しくも酷くもない街だけど

僕たちが許せなかったこと 忘れたくないこと

人ごみに流されて消えちゃうな 消えちゃうな

いつの日か全て忘れるなら

最後に残るのは何の記憶


休日は外に出る習慣をつけてみた

人らしいことをして、人のように生きてみた


許せないことよりも 許されたいことの方が増えすぎて 殺されて

それでも生きていきたいと思うのが虚しい


この街は優しくも酷くもない 街だけど

僕たちが許せなかったこと 忘れたくないこと

人混みに流されて 消えちゃうな 消えちゃうな

いつの日か 全て忘れるなら 最後に残るのは 何がいい?

それはまだぼくにもわからないけど

 

【コメント】

人生で一度は作ってみたいタイトルの曲、東京です。上京して最初に作りました。J-POP!!感がぼくの曲の中で最も強い曲だと思います。「東京の空は狭いからここで手に入る喜びや悲しみは全部僕だけのもの」という詞は、まさに東京に来てすぐに思ったことです。空が狭いということはネガティブに捉えられそうな表現かも知れませんが、それはそれで身近に感じられてちょうどいいかもな、とも思ったんです。でもやっぱりそこには生きづらさみたいなものももちろんあって、そういったものにもあまり思い入れず、ただ感じたものを感じたまま書きたいなと思いました。「東京」という曲はやっぱりどのアーティストさんのものでも特別なので、もっと自分のレベルが上がってから作った方がよいか……とも思いましたが、上京した当時の気持ちを残した方がいいかと思い、作ってしまいました。長く住めばまた色々と街に対する感じ方も変わっていくかとは思うので、いずれまた東京をテーマにした曲が生まれるかもしれません。

 

 

7. 舟出

遠く 遠く 舟は

帰らない 帰らない 帰らないの


ずっと ずっと 見てた

すくえなかった 過ぎていった


言いたいことなんか何もないの 本当だよ

夢で逢えたら 何を話そうかな

意味のないことなんか 知りたくなかった

それでも 帰れなかった


終わらないものなんか 何もないの 本当だった

息ができない ほどの星が降る

ぼくらは ぼくらのままで生きてゆく

明日には 同じ朝の陽を待つの

 

【コメント】

別れの歌です。自分の中にある情景と気持ちを丁寧に描写していけたと思います。なんとなく自分の声に合う曲を模索していく中で、ちょうどいいところに落とし込めた気がしていて、まあまあ気に入っています。短い曲なので、あとは特に細かく語ることは無いです。無いというか、あんまり内情を語るとそれはそれで無粋になってしまうとも思いますし、なによりぼく自身が恥ずかしいので、あとは自由に何かを感じ取っていただければ幸いです。

 

 

8. 醜い夜

君が居ないと生きていけない

死ねなかったから僕は嘘つき


部屋中を満たす液体の夜

ひびの入った心に流れ込む


忘れたい 殺したい 

許したい 許せるかな

忘れたくないな

痛いの消えるな このまま

この醜い夜が終わらないように


月の光と埃の匂いと

変わらないものにひどく安心をした


朝陽が差す度 また闇が晴れていく

救われたくないな

悲しみ癒えるなこのまま

この醜い夜が終わらないように


日々の暮らし 昨日なに食べた?

息をするように 息をしてる


忘れたい 殺したい 

許したい 許せるかな

忘れたくないな

朝日が差す度 また闇が晴れていく

救われたくないな


忘れる 殺せない

いつかは消えちゃうから

せめて今だけは

痛いの消えるな 今はまだこの醜い夜が終わらないように

 

【コメント】

暗い曲ですね。この曲を作ったのは学生時代で、当時、暗くて激しめの「ヒカリエ」というバンドをやっていました。弾き語りでライブに出演する際もバンドの曲をアレンジして歌っていたのですが、この曲は初めて弾き語りで演奏することを意識して作りました。バンドの時とはやはりテンションが違うので、勢いや楽器構成や音色やリズムに関わらず、シンプルにそれ単体で聴ける良いメロディを模索し、それに耐えうる歌詞を試行錯誤をして作っていきました。まだまだ未熟ながら、当時の中では丁寧に作り込めたと思っています。この曲を作った時、それまでと比べて一段、自分の中でレベルが上がった気がしたので、それなりに思い入れの深い曲です。

 

 

9. ドリーミーサマー

屋上から見下ろす街の形は とてもグロテスクで

さっき指先に触れた体温だけ ただそれだけ 持って生きてくつもり


君のカーディガンの色が 夕暮れに溶けたとこ

永遠じゃなくったって 今世くらいは忘れないよ


夏が終わる

息をするだけで 君と同じものは見えなくても

それでも それでも 帰りたくないよ


夢が終わる 泡のような日々

この瞬間だけでいいのにな

何を願う


朝の死神が僕の心をひどく不細工にする


さいきん眠れない夜はあの日のこと思い出してる

そうやって生きてくつもり


君の優しさの色が夕暮れに似てたこと

永遠じゃなくったって 大事なんだ それだけなんだ


夏が終わる

息をすることも 簡単にはいかないみたいだ

それでも それでも 帰りたくないよ

夢のような ひどく美しい

沈む夕陽に掴まれた 心臓が痛い


とても痛い

 

【コメント】

ぼくは夏の終わりに特別な思い入れがあるようで、この曲含めて夏が終わる曲が既に3曲あります。そして多分、まだまだ増えていく予感がしています……。バンドが解散して、上京して、ソロで活動していくことが増えていくだろうということで、シンプルに良い曲を作りたいと思っていて出来た曲です。良い曲だと思います。「永遠じゃなくったって 今世くらいは忘れないよ」という詞は、この曲を作った当時の自分が持っていたテーマというか、人は生きていく上で色々と忘れていっちゃうじゃないですか。じゃあ大切とか永遠って何かって話で、とりあえずいまの自分が死ぬまで覚えていたら、それは大切とか永遠とか言ってもいいんじゃないかと思って、こういう詞を書きました。来世で覚えてなくたって、100年覚えてたらそう言ってもいいでしょ、っていう。そしてぼくはこれを100年くらいは覚えてると思うよ、っていう。ここで描かれている情景は自分の中の原風景というか、見たことあるような、もしかしたら想像のような、夕暮れと夏の終わりを想って描きました。そんなに沢山の曲を作ってきた訳ではないですが、とりあえずこの曲が残せたのはよかったと思いました。